りそな行員、FXで自殺
読売新聞によるとりそな銀行の行員が、顧客から私的に計約1億5500万円を集めて外国為替証拠金取引(FX)などで大半を消失させ、自殺したそうです。>
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行員は池袋支店の営業担当で、顧客の企業経営者3人に「出資すれば資産を増やす」と持ちかけて、FXや株式のオプション取引などにつぎこんだものの、大損したとのこと。行員は1月に自殺し、その後、企業経営者からの問い合わせで発覚しました。>
りそな銀行は、行員が業務外で資金を集めることはもちろん、FX取引も認められておらず、さらに、国に登録せずに資金を集めて運用することは、金融商品取引法で禁じられており、金融庁に報告したとのことでした。
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企業経営者もりそなの自分の担当者からいわれれば、簡単に儲かると信じたのでしょう。先日も、「秒速で1兆円」のフレーズで有名な与沢翼氏が、やはり香港のFXに多額の投資をして大損したことが話題になりました。FXは国内では最高25倍のレバレッジ(100万円出資すれば2500万円運用できる)かけられますし、海外業者なら100倍のレバレッジもかけられます。>
したがって、成功すれば莫大な儲けが得られます。アベノミクス前の1ドル=80円のときに、国内のFX(証拠金4万円)で100万円投資すれば、現在1ドル=102円なので資産は650万円と6倍以上に膨れ上がります。実際にはFXは短期の勝負なので、それこそ瞬時に売買が行われており、主婦が数億円儲けたなんて話も転がっています。>
ただ、株式と違いFXは一方が得するだけ一方が損するうえ、手数料も引かれるマイナスサムのゲームです。したがって、長期になればなるほど、損をする可能性が高まります。さらに、適正株価を試算する指標がたくさんある株式と違い、為替の場合はいくらが適正かというのを算出するのはきわめて困難です。また、レバレッジをかけているために、ちょっと為替が上下動すればあっという間に元金をなくしてしまいます。>
この行員がなぜ、こんな無謀な手段に手を出したのかわかりません。ただ、FXで大損をした経験がある僕からすると、FX以上に、カーッとなって興奮するギャンブルというのはないのですよねえ。しかも、後付でいくらでも理屈がつけられるわけですから、チャートを作ったり、雇用統計などの指標を予測したりと、研究も楽しい。ある意味禁断のゲームだと思ってます。>
もし、FXで勝てるとするならば、レバレッジをかけないか、かけても資産のごくわずか(1割以下)で、無くなっても気にしないぐらいの余裕が必要だと思います。もし、身近でFXは儲かるから投資を、と持ちかけられても、私だったら、絶対にのりません。りそな銀行は出資した経営者らに「真摯に対応する」と言っていますが、補填をするわけにもいかないだろうし、事後処理は大変になると思われます。