僕が外債に投資するわけ
SBI証券でやっているSMTのキャンペーン(8万円×3カ月購入で1500ポイント)に伴い、SMT先進国債券インデックス2万円、新興国債券インデックス6万円を積み立て購入しました。リバランスもかねて、目標アセットアロケーションに比べて割合が低くなっている外債のインデックスを積み立てることにしました。ところで、インデックス投資家は、外債を積み立てている人はあまりいないようにみえます。山崎元さんや水瀬ケンイチさんが、外債不要論の代表的なところでしょうか。では、なぜ僕は外債を積み立てるのか。
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外債不要論について、水瀬さんが最近分かりやすくまとめていました。
・長期的には購買力平価が強力で外国債券の期待リターンは国内債券と同じ
・外国債券は期待リターンが低い割りにリスクが高い
・為替リスクをとるなら株式で。
購買力平価は経済学の理論で、僕の理解では長期的には同じサービスは国が違っても同じ価格になります。今、高金利の国の通貨でもインフレで通貨安となって、円高になるため、長期的には外国の債券と日本の債券の期待リターンは一緒というものです。
それにもかかわらず、僕が外国債券を購入する理由は次の2点です。理論と違って現実的には購買力平価はそれほど強くないのではと思っていることと、同じ為替リスクをとるにしても、株式と債券両方投資すれば分散効果があるのではということです。
過去20年のアセット別のリターンをみてみましょう。myindexによると新興国債券は年率11.5%、先進国債券は6.7%、日本国債券は2.8%、新興国株式6.5%、先進国株式9.2%、日本国株式0.3%となっています。20年というと、結構長期だと思うのですが、新興国債券がもっともリターンが良く、日本国債券とは大きく差がついています。また、高金利の代表格であるブラジル・レアルですが、過去10年でみると円安になっているのです(2004年は30円台後半、現在は45円~46円)。
なぜ、こんなことがおきるのか。シティバンクの「通貨投資戦略」という本によると、以前は外国為替取引は実需だったので、購買力平価が強力だったが、ここ10年ほどは投機筋のほうが多く、購買力平価が弱まっているという説を出しています。確かに新興国には日本の資金が大量に流れ込んでおり、通貨安につながっています。もちろん、過去の成績で将来が既定されるわけないですから、購買力平価が強くて、この後、大幅な円高になるかもしれません。ただし、1ドル=80円前後の円高だった2011年でも、新興国債券のリターンが一番良かったのですよね。また、リスクについても、新興国株式は26.1%なのに対して新興国債券は16.9%で、高いとはいえ、分散効果が期待されます。
とはいえ、あくまでも外債はサテライトとして利用しており、新興国、先進国債券ともに10%にすぎません。また、以前は高金利につらて、単独の通貨で購入していましたが、今はインデックスで購入しております。
これはインデックス投資界においてはマイナーな意見ですので、僕も片隅でひっそりと行っています。投資はあくまで自己責任でどうぞ。