高橋是清を大河ドラマに

 高橋是清を主人公にしたNHKドラマ「経世済民の男」を見ました。高橋役のオダギリジョーは熱演していたけど、前後編2回では短すぎる。それこそ大河ドラマで描いて欲しかった。聞いたことのないような女性を主人公にしても視聴率がとれないし、内容もめちゃくちゃになるのは、NHKも懲りてるだろうに。

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 ドラマでは描写は省略されていますが、仙台藩の絵師の息子に産まれた是清は複雑な家庭環境のすえ、足軽の家に養子になります。横浜の外国人ヘボン(ヘボン式ローマ字の人)に学び、藩命によってアメリカに留学しますが、悪徳業者にだまされ、奴隷に売り飛ばされます。

 日本領事館の活躍などでようやく救い出されて帰国、英語の教師となり、共立高校(現在の開成高校)の初代校長になります。教え子には正岡子規や秋山真之も。しかし、私生活はめちゃくちゃで、芸者に入れ揚げ、同僚教師から非難を浴び、芸者と婚約したうえ、九州・唐津の英語学校に飛ばされます。そこでも、西洋の学問を教えるのは何事かと焼き討ちに会い、東京に戻り、今度は株屋になります。その間に婚約者の芸者には逃げられ、別の女性と結婚しますが、死別、再婚をします。

 政府に能力を惜しまれ、農商務省(現在の農水省、経産省)に招かれた高橋は、日本に特許制度を作るよう命じられ、海外視察の末、見事、成功。初代の特許局長になります。ところが、ペルーの銀山開発の責任者になり、辞職してペルーに渡りますが、それも詐欺で、一文無しになって日本に戻りました。

 帰国後、日銀本店の建築事務主任になるのが38歳の時。業者の不正を見抜き、工事を無事完成させた彼は、その後、副総裁に上り詰めます。その時、日露戦争が勃発、ロンドン、ニューヨークに渡って、日本の公債を発行して戦費調達を命じられます。目標額は当時の国家予算の3分の1にもあたる巨額のもの。しかも、欧米ではロシアが日本に圧勝するとみられており、日本公債はジャンクボンドの極みでした。しかし、だからといって投資家に買ってもらおうと、あまりに高い利息を付けると、日本の財政が破綻してしまいます。この離れ業を見事になしとげた高橋こそ、日露戦争勝利の陰の立て役者でした。板谷敏彦著、「日露戦争、資金調達の戦い」に詳述されおり、一読をお勧めします。

 戦後、蔵相、総理大臣になり、山本内閣の蔵相時には関東大震災の対策にあたり、さらに金融恐慌時にも蔵相となり、現在のアベノミクスの参考になったといわれる大量の紙幣増発と国債発行による財政出動で金融恐慌にも見事に対応します。しかし、そのときにインフレ抑制のために軍事費を抑制したことから反感を買い、2・26事件で暗殺されます。

 これだけ日本への貢献をしたうえ、私生活も波瀾万丈の人物なのに、これまであまり話題になりませんでした。幸田真音さんの「天佑なり」が非常に読みやすいので、これらを元に大河ドラマにならないかなあ。主演はぜひオダジョーで。申し訳ないけれど、聞いたことのない長州の女を主人公にして、戦闘シーンがほとんどない大河や、これまた、地方の一領主にすぎず、資料もない女を主人公にするより、よほど面白いと思う。経済への関心も持ってもらうだろうし。NHKさんどうですか。

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昔の記事ですが、凄く共感します!
真田丸は合戦描写が残念でしたが、日常の会話や生存戦略などで十分に楽しめました。
その為、数多くの借金や転職をしている是清は絶対に面白いと思いますよ(笑)
しかし、やはり最後は暗殺というバッドエンドなので主人公には選ばれないですよね。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

 真田丸は風林火山以来、最後まで楽しめた大河でした。合戦シーンは八重の桜に負けたと
思いますが(笑)、迫力ある画面だけでなく、脚本の力の重要性を実感させられました。
 高橋が大河の主人公になるときも、ぜひ三谷さんにお願いしたいものです
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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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