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【投資本3】アルファを求める男たち

 「ジャーナル・オブ・ポートフォリオ・マネジメント」誌の創始者で、「リスク-神々への反逆」などの著書で知られるピーター・L・バーンスタインの遺作。アルファというのは、市場全体の値動きに連動するベータに加えて、さらにリターンが求められるものをいいます。言い換えればベンチマークを超えたリターンのこと。

 そのアルファを求めるために理解しなければならないのが金融経済学であり、わずか半世紀のあいだに、ポートフォリオ選択論、効率的市場仮説、資本資産評価モデル(CAPM)、オプション価格理論等々、様々な学説とその実際の市場への応用が行われてきました。


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 本書では、ポール・サミュエルソン、ロバート・シラー、ウィリアム・シャープ、ハリー・マーコヴィッツら、金融経済学を支え、ノーベル賞を受賞した学者たちや、ピムコ、ゴールドマンサックスなどウォール街のプレイヤーたち17人を通じて、金融理論が現実にどういかされるようになったを紹介しています。

 全般に金融経済学の知識がないと、読むのは大変。それでも、前半の理論家たちが、どうやってアイデアを生み出したかとか、人間的なエピソードは面白く読めましたが、後半の実務編になると、なぜこの理論でこうなるのかが、なかなか理解できず、最後のほうはほとんど斜め読みに。まあアルファを求めようとする人が多くなればなるほど、アルファは減ってしまい、効率的市場になってしまうというのはわからないのではないですが。

 さて、この本はリーマンショック前に書かれたのですが、その後の経済危機の影響をまったく予測していません。この本でもう完璧に近いかたちの理論を実践に取り入れているはずのゴールドマンサックスはリーマンショックで資金不足に苦しみ、政府から公的資金を受け入れ、にもかかわらず幹部社員が大量の報酬を得て、世界中の顰蹙を買いました。ピムコも大損しているし、S&Pケース・シラー住宅価格指数は、サブプライムローン問題の防止どころか、混乱の拡散の原因とすら思えます。

 結局、どんなに金融理論で武装しても、確実に儲かるということは困難なんでしょう。バフェットの昔ながらのやり方は、好況期には、最新の経済学者から馬鹿にされてましたが、今でも生き残っているのはバフェットの方ですし、そもそも、個人投資家レベルで、この本に書かれているような理論は実践できないわけですからね。

 まあ市場でどんなルールが信奉されているかを知ることは、一個人としても重要なことですし、この本も読むべき本であるとは間違いないでしょう。

 内容    ★★★
 読みやすさ ★★★
 図書館で借りた

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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