【投資本61】井戸美枝著 なぜ、お金の貯まる人は「家計簿」を大切にしているのか

 いわゆる、老後破産に備える系の本で、個々の戦術的には賛成のところもあるのですが、夫婦で各5000万円が必要としながら、根拠をかいていないという戦略にはとてもついていけません。タイトルからは想像できないでしょうが、協力マネーフォワードとなっているように、マネーフォワードのPR本でもあります。



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  老後に備える具体的な方法自体は悪くありません。自分の収入と支出を把握したうえ、家計簿と家計のバランスシートを奨励。そのためにはマネーフォワードを使って実例をみせる、いわばPRですが、実際僕もマネーフォワードを使っていて重宝しているので、具体的なマネーフォワードの活用方法については個人的には気になりませんでした。

 また、収入の複数化、借金は最小限に、生命保険はできるだけ入らないなどについては僕も賛成ですし、親が高齢で、いざというときにどうするかというアドバイスも、傾聴に値します。こうした部分だけだったら良かったのですけれど…

 問題は、老後に必要な資金が5000万円×2(夫婦)で1億円必要というところ。この理由がどこにも書いていない。よくいわれる3000万円では平均的な年金に取り崩し額を加えると月28万3333円にしかならず、「恐らく大半の人にとっては「えっ?たったのこれかで?」と思うのでは」と書かれていますが、いや、大半の人は28万もあったら十分でしょう。実際、総務省の統計では、高齢者世帯の平均的な支出は27万円であり、それを上回っているのです。

 しかも、老後の生活資金の第一人者ともいえる、オフィスリベルタスの大江代表は、野村證券という大企業の出身だったにもかかわらず、今、自分の老後の生活費は20万円あれば足りるとおっしゃっています。住宅ローンが終わり、教育費も必要ないごく普通の夫婦だったら28万3333円なら十分でしょう。

 しかも、驚きなのは、もし、3000万円で足りないとしても、その3倍以上の夫婦で1億円という数字がどこからでてきたのか、「私の計算では」としか書かれていないのです。いや、その計算が知りたいのですが…。ちなみに、金融広報中央委員会によると、50代の2人以上世帯では金融資産保有額の中央値は900万円。日本人の半分は井戸さんの目標の1割もたまっていないのです。それなのに、老後に1億円必要というのは高すぎる。毎日松阪牛のステーキを食べて、毎月ヨーロッパ旅行をするような生活をしたいのでしょうか。それだったら必要かもしれませんが、大部分の人に関係ないでしょう。

 さらに問題は、1億円という数字はなかなか普通の人には達成できないし、節約でも限度はあるということから、投資を推奨していることです。もちろん、生活防衛資金などのことは書かれていますが、それでも、投資で1億円を達成するには、よほどのリスクをとるか、知識、運が必要でしょう。一般向けの本に1億円が必要で、投資を推奨というのは、かなり危険だと思います。

 ただ、前述のように、個々の戦術は参考になりますし、大本の1億円については突っ込みどころ満載ですので、個人的には読んで楽しめる本でした(笑)
   内容    ★★
 読みやすさ ★★★★★

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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