マイナンバーがセゾン投信を直撃
セゾン投信の運用報告会に行ってきました。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(SVG)と資産形成の達人ファンドともに12月10日決算。この1年の騰落率はSVGがマイナス1.1%で4期ぶりの減少、資産形成は6.5%のプラスでした。
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SVGはユーロが円高にふれたのが足を引っ張りました。信託報酬はSVGは0.51%で投資先のファンドのコストもいれた実質費用は0.727%に。資産形成の信託報酬は0.587%、実質費用は1.479%でした。
運用をみると、資産形成は「Tロウ・プライス・ファンズ SICAV-USラージキャップ・バリュー・エクイテイ・ファンド」を全額売却し、「アライアンス・バーンスタイン SICAV-コンセント例テッドUSエクイティ・ポートフォリオ」と「スパークス・ワンアジア厳選投資ファンドS」を組み入れました。後者のファンドは、これまでなかったオーストラリアをカバーしています。今年も新たなファンドを組み入れる予定で、瀬下哲雄・運用部長は「これで一つの完成形になる」と説明しました。
中野晴啓社長は日本郵便との提携やフィデューシャリー宣言について説明しましたが、個人的に興味深かったのが、昨年はコンスタントに月間2000件の新規口座開設があったのに、1月は1300~1400件になったとのこと。原因はマイナンバー導入で口座開設手続きが面倒になったことが挙げられます。マイナンバーの影響が意外なところにでている感じ。
また、中野さんは、最近流行のフィンテックは運用に影響ないと断言したのも面白かった。金融インフラ面では変革をもたらすかもしれませんが、運用に関してはクオンツなどが20年ぐらい前からあり、必ずしもうまくいき続けてない。例えば暴落が起きたら、ロボアドバイザーはみんな売りを指示するでしょうから、アクティブのファンドマネージャーはむしろ腕の見せ所になるそうです。このへんも自負を感じましたね。
中野さんはセゾン投信も直販業界も新しいステージに入ったという認識で、自負も感じました。今後、具体的にどんな展開をしていくのか楽しみです。