政府の新政策で下流老人激増へ

 下流老人という言葉がブームになっており、生活保護かそれに近い生活水準の人を指します。しかし、単なる金銭的なものでなく、孤立したり老後がみじめになるなら下流老人といえましょう。政府が最近打ち出して、早ければ来年から始まる政策で、その下流老人が激増しそうな予感がします。

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 それは厚労省の社会保障審議会で始まった介護保険制度の見直しです。これは財務省の財政制度等審議会が求めているもので、実現すれば、介護を受ける人にとって大きな打撃になります。

 介護保険を受けられるの対象者は要介護1~5までの5段階(数字が大きくなれば重くなる)あり、このうち、要介護1は掃除など身の回りの世話に手助けが必要な人、要介護2は身の回りの世話全般に助けが必要で、歩行、移動にも何らかの支えが必要な人が対象となります。

 私の母は要介護1ですが、洗濯や掃除は一人でやるのがかなり困難でヘルパーさんにお願いしています。こうした生活援助サービスは、介護保険のおかげで、原則1割負担で済んでいました。ところが、国は要介護1、要介護2の人は全額自己負担にしようとしています。対象は約200万人。具体的には1時間ヘルパーを頼むと、現在は1回あたり約250円ですが、約2500円になるということになります。

 これはけっこう乱暴な話です。東京新聞の社説がまとまっていました。例えば毎週1回掃除と洗濯をお願いしていたら、月1000円、調理や買い物も含めて週3回お願いしていたら、月3000円かかります。この程度なら、普通の年金生活者でも払える額です。

 しかし、10倍になると週1回頼むと月1万円、週3回頼むと月3万円かかってしまいます。国民年金しか加入していないと月額平均6万5000円程度、厚生年金に加入していても、単身だと平均15万5000円程度しかもらえません。そこからヘルパーに月3万円も支給するのはかなり困難になります。

 では、ヘルパーの回数を減らすとどうなるか。例えばこれまで毎週やっていた掃除、洗濯が月1回しかできなくなることです。そうなると、家がゴミ屋敷になったり、いつも汚れた服しか着れなくなってしまい、精神的な面や外形的な面でダメージをうけてしまいます。ヘルパーの回数を減らさないと金銭的にダメージをうける。どちらにしても、下流老人への道まっしぐらです。また、家族が居る場合は、家族でやる介護の仕事が増えるため、介護離職が増えるでしょうね。そうすると2世代にわたって下流老人になる確率が高まります。シャレにならない制度改革だと思ってます。

 でも、これからますます高齢化が進むことを考えると、個人的には負担増はやむを得ないし、避けられないと思ってます。ではどうするのか。一番いいのは、介護しない健康寿命をできるだけのばして、最後は一気にいく、ピンピンコロリ。

 そうはいっても寿命のことは分からないので、結局のところは老後資金をこれまで以上に計画的に殖やしていくのが、現実的な対策だと思います。介護を経験していないかたはぴんと来ないかもしれませんが、マジでカネがないとまずいことになるでしょう。

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No title

そうなんですよね。健康な時はピンピンコロリで最後は行くからいいや。
なんて考えてるけど。実際はそんなに都合よくいかないものらしいです。

No title

う~ん、介護保険って2000年くらいからでしたよね。それ以前は、全ての介護は家族だったろうし。費用があがったところで有難いと思うこそあれ、批判するのはどうなんでしょうか。私も祖母の介護の時は、いろいろとお世話になりましたから。

No title

それでは、どのような対策が考えられるのでしょうか?
代案なき批判は無責任と思われますが…。

Re: No title

ゆたさんコメントありがとうございます。

できるだけ健康寿命を延ばすよう、食事に気をつけ、適度な運動をしたほうが
いいのだろうけど、わかっていてもなかなかできません。
だからカネに頼るしかないかなとシビアに思います。

Re: No title

煙々 さん コメントありがとうございます。

いや別に批判はしていません。本文にかいてあるように、財政難からすると値上げはやむを得ないとおもってますよ。
ただ、カネで自衛しなければどうしようもないことに気づかない人が多いのが現実だから下流老人は
ばんばん増えると思ってます。そうなると、社会不安とか生活保護費とか余計なコストがかかるでしょうし
自分自身がそうなりたくない人は、早く自衛するよう気づいてほしいですね

 

Re: No title

はげちゃびんさんコメントありがとうございます。

対策ははっきりいって、老人の寿命を無理に長くしないか(安楽死を認めるなどやってる国はあります)、
移民を受け入れて、社会保障費を負担してくれる若い人を増やすしかないでしょう。
でも、今の日本では両方とも無理でしょうね。

代案なき批判といっていますが、本文中にやむを得ないと書いており、引き上げの批判はしてないですよ。
よく読んでくださいね。

No title

要介護になっても自宅で過ごしたい思いがあるから個別に費用が発生してしまうんですよね。
各人の家を周るだけでもコストは発生しているわけなので。

介護施設が充実すれば掃除、洗濯、調理と複数人分をまとめて行えるのでコストダウンになるのかなと。

個人は自宅で過ごしたい、介護施設は増えない。
難しい問題ですね

Re: No title

ともさんコメントありがとうございます。

介護保険が始まるまでは、闘病の末、最期は病院で、という人が結構いました。
しかし、介護保険導入とともに、国の政策で病院は長期入院は避けるようになり
一方で、施設の数は増えず(特養の待機者は50万人以上です)、在宅介護は増えています。
少子化、非婚化、共働きの推進によって、介護をする側の負担も増えてきました。
現状、すぐに解決する手段はないでしょうから、
どのような道を選ぶにしろ、いざというときの資金を準備していくのが大事だと思います。

No title

>それでは、どのような対策が考えられるのでしょうか?
>代案なき批判は無責任と思われますが…。

こういうことを言う人は、自分では介護していない人でしょうね。
子育ても介護も家族に押し付けている人って、偉そうなことばっかり言いますが...

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Re: No title

コメントありがとうございます。
 介護の大変さは実際に経験してみないとわからないですし、
 私のところはまだ、要介護1、障害1級なので、フルタイムの介護は
 必要ないですが、要介護4や5の人は本当に大変でしょうね。

 特養施設の建設が進めばいいのですが、住民の反対にあうケースも多いようで
 なかなか進みません。結局のところ、負担増というのが現状の解決策に
 ならざるを得ないと思います。
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夢見る父さん

Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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