鎌倉投信の運用報告会に行った




運用責任者の新井さんとファンドマネージャーの稲葉さんの2人が説明。まず3月末の純資産残高は228億円と前年同期の140億円から大きく増えました。受益者も15604人と6000人以上も増え、順調に成長しています。6割が積み立てで、僕も毎月1万円ずつ積み立てています。組み入れ銘柄は58銘柄と7銘柄増えました。東証一部の比率が74.3%ある一方、非上場銘柄も7%もあるのが特長です。この1年のリターンはマイナス3%と、参考指標のTOPIX(マイナス13%、配当込みでもマイナス10.8%)を大きく上回りました。下落時に強い長所がでました。
1月より運用手法を改善し、従来は株価水準が高くてもリスクが低下すると株式ポジションを上げたので割高な買い付けになってしまってましたが、時価と簿価の差を時価の20%以内にするという手法を導入し、リスクコントロール図るように改善しました。
この1年の運用では綜合臨床ホールディングスが、合併で社長が代わり、鎌倉投信が出資していた「より女性が働きやすい職場にしていく」という経営方針が変わったため、全額売却したことと、バングラディシュの雇用に力を入れているマザーハウスの社債を買ったことが注目されました。
マイナス金利の影響ですが、コール市場もマイナス金利になり、無利息金銭信託も手数料がかかってしまいます。まだ、マイナス金利といってもマイナス0.0001%ですが、これが拡大した場合どうするか、検討中だそう。昨年話題にでたTOPIX先物の売り立ては、保有銘柄とTOPIXが一致しないことやわかりにくいことから当面見送るとのこと。
質疑の時間は無かったのですが、終了後、新井さんに、マザーハウスの社債の利率は1%で、鎌倉投信の信託報酬より下回っているのでは?と質問しました。新井さんはマザーハウスが非上場だが成長している会社だとしたうえで(1)リスクを抑えられる(2)マザーハウスでなく一般論だが、社債購入は、長期でのおつきあいで成長したときに株式に転換することもあるなどメリットがあるとのこと。鎌倉投信は全体として4%(コスト入れると5%)のリターンが目標で、その目標は十分達成していけるとの見通しを示しました。
また、昨年、新井さんは急激に資金が集まっているので、一部クローズ化も視野にいれていると言っていましたが、購入銘柄が増えたことから、400~500億円程度までは運用に問題はないとの回答。今のペースでいくと早くても数年先になりそうです。
受益者総会は9月10日に横浜で行う予定で、機会があれば行くつもり。直販投信は宗教に近い面もありますが、僕自身は今回の説明を受けて、引き続き積み立てを行っていきます。