バフェット氏、アップル株を購入




16年1~3月期に、約10億ドル(約1100億円)で、発行済み株式の0.2%分を取得したそうです。バフェット氏は自分の分からないものに投資しないというのをポリシーとして掲げ、今世紀初頭のITバブルのときは、IT銘柄に一切投資しなかったため、「バフェットは終わった」などと言われました。しかし、その後のITバブル崩壊で笑ったのはバフェット氏だったというのは有名な話です。
その後、2011年にIBMの株を107億ドルで購入し、バフェットもIT株を買うのかと驚かれましたが、「ハイテク株ではなく、IT企業の事業を手助けする会社」という説明をしていました。しかし、IBMの株価はその後5年、150ドル前後をウロウロしています。ただし、IBMは高配当利回りで知られており、インカムゲインは毎年数億ドルに昇ると見られます。
さて、アップル株購入はどういうわけなのでしょうか。まさ、アップルがハイテク株でないというわけもないでしょうし、スマホ市場の頭打ちなどで、株価もこの1年で130ドルから90ドルへと3割近くも下がっています。
もっとも、バフェット氏は長期投資で知られており、アップルの技術力などを考えれば、目先はまだしも、長期的に見れば十分価値があると判断したのかもしれません。また、日経によると、配当金狙いとのこと。スマホがコモデティ化しているので、これらの点から投資対象になったのかもしれません。
バフェット氏の購入がアップルの株価上昇のきっかけになるのでしょうかね。また、バフェット氏はマイクロソフトのビル・ゲイツ氏と仲がよいですが、ゲイツ氏が一緒にアップル株を買えば面白いのに、と余計なことも考えてしまいました。