小泉改革とアベノミクスは違う



 14日に引き続いて、松尾匡・立命館大教授の「この経済政策が民主主義を救う」を読んで気づいたことです。それは小泉改革とアベノミクスは違うということ。同じ自民党だし、小泉政権時代に安倍さんが台頭したので、何となく同一視していたのですが、目から鱗が落ちた感じです。

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 小泉内閣時代は「構造改革」を旗印にした新自由主義政策です。生産性の低迷が日本の問題であるとして、規制緩和をする一方、不良債権処理や公共事業削減など財政緊縮を徹底しました。規制緩和が非正規雇用が増え、デフレを長引かせるという指摘は首肯できます。さらに、日銀総裁だった速水優氏は「良いデフレ」論をうちだしていました。続く福井俊彦日銀総裁は金融緩和をせざるをえなくなりますが、早々に量的緩和を打ち止めて、デフレ脱却はできなくなります。

 一方、アベノミクスの第1の矢は金融緩和で黒田日銀はマイナス金利まで踏み込んでいます。第2の矢の財政出動もケインジアンに基づく伝統的な政策。ところが、第3の矢は構造改革を引き継いでおり、消費増税や社会保障費削減など景気拡大に相反する政策もとられました。

 しかし、アベノミクスの当初の勢いがそがれたこともあり、消費増税の再引き上げは延期され、新第3の矢にでているような一億総活躍社会を掲げて、政府支出を介護・医療などの日本の高齢化社会に対応した困難さや格差縮小にあてるようにしました。本来、こうした政策は民主党などリベラル派がやるべきだと松尾教授は残念がりますが、アベノミクスは修正しつつも、日本の現状にあったほうにいっていると見て良いのではないでしょうか。小泉改革路線との差です。

 松尾教授は8月7日にブログを更新して、改めてアベノミクスを評価しています。 そして、アベノミクス批判をする民進党のリーダーたちは、「本気でこんなことを信じ込んで作戦をたてているのではないかというふしがあることです。これでは何回選挙をしても勝てるわけがありません」と手厳しい。「左派勢力が頼みにすべき比較的経済弱者の層は、長年の新自由主義政策と長期不況に痛めつけられて、暮らしを楽にしてくれる政策、暮らしの不安を取り除いてくれる政策を求めています。だから、この層にアピールしようと思ったら、安倍政権を上回る景気・雇用の拡大と、社会保障の充実を訴えなければダメ」と訴えますが、東京都知事選の鳥越俊太郎氏をみてもわかるように、その声は届いていません。

 僕自身、アベノミクスが万能だとは思いませんが、少なくとも野党やマスコミ、それに旧来の財務省・日銀応援団の専門家がいっていることよりはマシだと感じています。多くの国民がそう思っているから、安倍内閣の支持率は高止まりをしています。本当は野党やマスコミが正しい認識をもとに批判しなければ、民主政治は健全化しないと思っていますので、松尾教授を講師にして、野党はしっかり勉強して欲しいものです。

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