日本がダメなら中国さ




2011年の朝日新聞グローブの記事です。バス氏の発言として、「サブプライムローンで家を建てたラスベガスの低所得者と、借金を膨らませる日本政府の姿が重なる。近いうちに必ずツケを払うことになる」と大きく取り上げています。 同じく2011年の週刊現代では「12カ月以内に日本は倒産する」と断言していました。
さすがに何年も外れ続けた彼を、最近、メディアで見なくなったと思ったら、ちょっと前ですが、今年7月ブルームバーグに「中国社債市場が「凍結」しつつある」と話していました。 日本の倒産をあきらめて、中国売りになっているようですね。予言者はいつまでたっても予言をし続ける。もっとも、バス氏は円安の恩恵もあり、国債売りの損失をカバーしたという話みたいです。
だいたい、投資家のこうした予想ほど、ポジショントークという言葉がぴったりあてはまります。日本売りにポジションを大きく張っていたバス氏は、日本の悪口をいいまくっていたわけです。こうしたことはジム・ロジャースさんの最近の言動をみていても感じます。まあ、彼らは商売だからしょうがないにしても、問題はそうした発言をありがたく受け取る日本のメディアが多いこと。どっちをむいて仕事しているのでしょうかね。
短期の株価や景気動向は予想できません。最近では結果が外れても途中の課程は参考になるという意見もあるようですが、それも個人的には信じていません。極端な意見に惑わされず、コツコツ投資していくのが一番ですね。