今も昔も銀行のワル



 元住友銀行取締役で楽天証券社長も務めた国重惇史氏の話題の新著「住友銀行秘史」を読みました。バブル崩壊前後、住友銀行も巻き込んだ戦後最大の不正経理事件、イトマン事件の当事者としての手記です。国重さんが正義の味方、当時、住銀の最高実力者であった磯田会長やイトマンの河村社長が悪の権化というエンタメとしても非常に楽しめる構造ですが、政財官と裏社会マスコミの癒着に正直ぞっとしました。

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 イトマンが闇の勢力とくっついて、住友銀行をくいものにしていたこと。磯田会長が家族の不正などで脅されていて、銀行幹部もイトマンの問題を知りながら保身のために何にもしなかったこと、などは「半沢直樹」より、はるかにすさまじい現実を明かしています。

 その一方で、国重さんが正義側の代弁者のようにかいている人物も闇社会とつながり、銀行の総会をしきる人物でした。その人の関連会社のパーティーにいくかどうかで敵か味方か判別する。さらに、一連の住銀関連では最大の謎である、名古屋支店長射殺事件には一行も触れていません。

 また、行内だけでなく、大蔵省、地検、日経新聞などをいいように操っており、たかだか部長でここまでやれたのが事実ならまさに怪物です。特に日経新聞は社内が国重氏に近い勢力と磯田氏に近い勢力にわかれて、互いに裏工作を行っているというのもすさまじい。また、読売の記者が敵対勢力へインタビューした取材テープを銀行の頭取に渡す場面もありますが、これって完全にアウトでしょう。コンプライアンスの近い今なら、とてもこんなことはできないと信じたいものです。

 と思っていたら、三井住友銀行の副支店長が外貨預金の取引システムを不正操作して現金11億円をだまし取ったとして、逮捕されたというニュースが流れました。産経新聞によると、不正に得たお金は借金の返済や子供の教育費や投資、愛人との交際費にあてていたとか。

 驚いたのが、不正は7年前から行われていたのに、銀行のだれも気づかなかったことです。今回の発覚も税務調査が原因でした。銀行の社内管理はどうなっているのかと思いますが、「住友銀行秘史」をよむと、社内の不正に対して甘いのは、企業としてのDNAではないかとすら思えてしまいます。

 銀行は信頼が最も大切なのはいうまでもありません。こうした不祥事が金融業界から消えて欲しいものです。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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