全米一のセレブの悲惨な最期



 自由と民主主義の国アメリカですが、ブッシュ家が親子で大統領になったように、名門一族というのが存在します。その名門中の名門がアスター一族です。その富と老いをめぐる悲惨な事実をリンダ・グラットンさんの「ライフシフト」で読んだので、調べてみました。

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 19世紀にマンハッタン島の大部分を所有し、初代のジョン・ジェイコブ・アスターが亡くなったときには1848年に2000万ドル、現在の価値で1150億ドル(12兆円!)の資産があったそうです。 ひ孫にあたるジョン・ジェイコブ・アスター4世はタイタニック号の事故で死亡しますが、レオナルド・デカプリオ主演の映画「タイタニック」で、「この船に乗っている中で一番の金持ち」と紹介されるほど、アスター一族はアメリカの名門の象徴でした。

 その義理の娘がブルック・アスター(1902~2007)です。1960年代、彼女は夫のヴィンセントから莫大な財産を相続すると、総計2億ドルもの寄付をメトロポリタン美術館などの文化施設や、ハーレムなどの貧しい人に行うとともに、ファッションリーダーとして、社交界の花形としても活躍。アスター家がごく限られた人を招いたパーティーが、最も格式の高いパーティーといわれました。彼女自身もアメリカ国民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」を受賞するなど、ニューヨークを代表するセレブでした。

 しかし、死後、とんでもないことが明らかになります。彼女は晩年、認知症を患い、息子で元外交官のアンソニー・マーシャルの世話を受けます。ところが、アンソニーは弁護士と共謀して、母親の財産を奪い取り、看護代をけちるために、食事もろくに与えず、密室に閉じこめて看護婦にも会わせず、尿の臭いのする汚れたソファに寝かしつけるなど、虐待をしていたのでした。参考までにAFPの記事 

 それを彼女の孫が、デビッド・ロックフェラー、ヘンリー・キッシンジャーら錚々たるお歴々を味方につけて、父親を訴えるという骨肉の争いに発展。アンソニーと弁護士は裁判で有罪判決を受けました。有罪を受けたとき、アンソニーも85歳ということですから、年齢や社会的地位というのは、欲望の前には何の役にも立たないのでしょう。

 数百億円の資産をもっていて、アメリカ中から尊敬をあつめていても、息子への金銭教育がしっかりしていなかったばかりに、悲惨な晩年を迎えてしまう。結局、資産とは金融資産だけでなく、子供との関係など無形の資産のほうもしっかりと築いていないと、だめないうわけです。

 日本でも遺産争続という言葉があり、小金持ちでも、遺産をめぐって親子兄弟が争うという実例が多々あります。本当に大切なものは何かを考え、もし、無形資産が得られそうもない場合は、自分の晩年や死んだ後のことまで考えてリスク管理をしていないと、悲惨な最期が待っていてもおかしくないといえましょう。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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