橋本卓典著「捨てられる銀行2 悲産運用」 講談社現代新書



 筆者は共同通信の著者で前著の「捨てられる銀行」は、地方銀行の融資姿勢を巡って、金融庁の森長官の考えを代弁して、金融業界に衝撃が走りました。今作はやはり金融庁の森長官の個人投資家保護と資産運用業界育成の考えを代弁したもので、かなり期待していたのですが…

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金融庁が業界保護から顧客重視に軸足を動かしたことは素晴らしいのに、マスコミがほとんど報道していないのに疑問をもっていました。そんななか、金融庁の森長官寄りと観られている筆者の新刊に期待していました。しかし、言葉は厳しいですが、金融庁の方針の説明に終始しており、金融業界の人にはショックを与えるかもしれませんが、個人投資家としては観るべきところが少ないし、勉強不足を感じました。

例えば163ページにドルコスト法が平均コストが下げるってありますけど、本気でしょうか。右肩上がりの相場なら、最初に一括投資した方が、平均コストが低いのは小学生でもわかりそうですが。また、215ページから野村の改革を肯定的に取り上げていますけど、野村が現在どんな投信を顧客に売りつけているか、野村のホームページをみればわかりますが、テーマ型や三階建て、四階建ての毎月分配型がメインですよ。みずほFGにしても肯定的ですが、昨年6月、認知症の高齢者に仕組み債を売りつけて敗訴したのはみずほ証券。そのころには、みずほFGはとっくにフュデューシャリーデューティーを発表していたのに、裁判で認知症の高齢者側と、とことん争うことが、受益者にたった姿勢でしょうか。結局、個人投資家視線でなく、金融庁や、金融庁に良い格好をみせようとする大手金融機関の視線にたっていると感じてしまいます。

 255ページ以降のスマートインデックスの謎の押し方も首をかしげます。さしてパフォーマンスのたかくない指数連動の商品って、TOPIXや日経225を批判しているけど、それって、インデックスの選び方よりも、日本を代表する大企業のパフォーマンスが低いってことでしょ。本当に個人投資家の応援をしたいのなら、国際分散投資をすすめるべきであり、国内株のみのスマートベータというのは筋悪では。同じ経済記者なら、日経の田村さんの著書のほうがはるかに役に立つと思いました。

 まあ、期待が高かった分、辛めの書評になりましたけど、落ち着いて読むと、金融機関の人はこれから大変だろうなとつくづく思います。

 内容    ★★
 読みやすさ ★★★

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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