「底辺への競争」をどう生き残るか



 山田昌弘・中央大教授の新著「底辺への競争」を読みました。世界規模で繰り広げられる経済競争によって、賃金も社会保障も最低水準まで落ち込んでいく様相が底辺への競争です。その内実は中流を維持でき、下流に落ちないための競争。1970年以降に生まれた人は、この競争に巻き込まれ、このままでは多くの人が下流に落ちると指摘しています。

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 山田さんは、今から20年前、親元で独身生活を謳歌する若者たちを、パラサイト・シングルと名付けた方です。当時は楽しんで親元にいた若者も中年になると、生活の苦しさからパラサイトシングルにならざるを得なくなっているといいます。35歳~44歳の未婚で親と同居している人はなんと300万人もいるというのが驚きです。しかも、その4割近くが非正規雇用か失業しているというのです。

 かつての大学を卒業して正社員になり、結婚して子どもを産み妻は主婦になるという生活は、今では多くの人にとって手の届かないものになりました。サザエさんの磯野家やクレヨンしんちゃんの野原家が、かつては平凡な庶民だったのに、実は今では金持ちと見なされるようになっているのもわかりますよね。働き方の多様化、非婚の増大がまず直撃したのが40代半ばの人たちでした。

 残念ながら、何とかなるやと行政も学者も思って手をこまねいているうちに事態は現在進行形で悪化していることです。中年になって非正規雇用で経済が苦しく独身の人は、死ぬまでそのままの可能性が高い。さらに、大企業の正社員でも倒産、リストラが当たり前になってきました。いつだれでも下流に落ちる危険性があると分析しています。

 一番恐ろしかったのは、解決策が考えにくいこと。山田さんは三重のセーフティーネットの構築や、突き詰めればベーシックインカムの本格導入を上げています。しかし、現実問題として、財源難の政府がこうした政策をすべて導入するのは難しいし、現在の社会風土は弱者に厳しい自己責任論が蔓延しています。

 正直、他人をあてにするより、自分で自分の身を守るしかないでしょう。山田さんは「そのようなことにエネルギーを使うくらいなら、その分のエネルギーを制度や慣行を替えることにつかったほうがよい」と訴えますが、申し訳ないけど、自分と家族が一番大切なので、やはり自分の身は自分で守るしかないでしょう。そうなると、大半の人にとっては資産運用をするかどうかが、大きな運命の分かれ目になるかと思います。その部分がスポッっと抜けているのが、社会学者の文章で、経済学者ではないなという印象を受けました。

 なお、山田さんのいう中流とはマイホームと自家用車をもっていて、家電製品がそろって、子どもを高等教育に通わせられ、ときどき家族でレジャーができることがそろっている暮らしだそうです。僕自身は賃貸ですし、車は持っていません。つまり、僕自身、すでに下流に落ちていたのです。でも、生活は楽しんでいるし、まあ、無理に中流や上流にならなくても、お気楽に過ごせればいいのかなという気もしました(笑)。でも、老後貧乏まで陥らないためには資産運用は続けますけどね。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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