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野党やマスコミは上流階級だから分からない



 ブレイディみかこさん、松尾匡・立命館大教授、北田暁大・東大大学院教授の鼎談「そろそろ左派は<経済>を語ろう」が発売されたので、速攻で買いました。3人ともファンなので、まるで夢のようなオレ得な本。予想通り、現在の政治、経済の問題点をずばずばきっています。

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 一番、納得がいったのが、世界的に左右の対立よりも、経済的な格差である上下の対立が問題なのに、日本の野党やマスコミはそれを無視しているという指摘です。格差社会が広まるなか、かつての中流もどんどん貧しくなっていってます。しかし、上流の人たちはそんな問題があることすら気づかない。それに対する反乱がトランプ旋風、ブレクジットなど、世界中で起きているというものです。

 下流の人の生活をよくするのに必要なことは金融緩和と大規模な財政出動。逆に苦しめるには財政健全化の名の下に公的支出を削ってデフレをおこすことです。だから、トランプ大統領のように右よりの政治家が、下流向けの経済対策を打ち出せばトランプ氏が勝つし、イギリスのコービン・労働党党首のように左派が下流向けの経済対策を打ち出せば、コービン氏が勝っているのが海外の現状です。

 しかし、日本では野党や自民党を批判するマスコミのほうが、上流階級を守り、下流階級を苦しめる経済政策を進めていると3人は指摘します。消費税は逆進性のさいたるもの。そうではなくて法人税増税や所得税の累進制強化で財源を作り、福祉、子育てなどに財政支出をするのが欧米の左派の主流なのに、消費増税や公務員の削減、財政支出の削減を野党がうちだしています。逆に安倍政権は不十分とはいえ、金融緩和や貧困対策などに取り組んでいる。雇用はふえ、自殺者は減るなど効果が出ているだから、安倍政権は選挙で毎回圧勝しているのに、そのことを認めないで、アベノミクスが金持ち優遇で庶民には効果がないとかいっている左派は現状をみていないと指弾します。

 野党やマスコミが批判するスキャンダルにしろ、安保法制、憲法改正といったイシューは選挙の得票に結びつかないのです。にもかかわらず、自民党が勝つ現状に、左派は民衆が愚かだからと切り捨て、民衆からますます見放されていきます。安倍支持者が安保法制も憲法改正も賛成かというとそうではないのに、自分のいうことを丸ごと聞かないやつは敵というふうに野党やマスコミが思っている限り、安倍政権は案外長く続くのではないでしょうか。

 僕が思うに、野党の議員、大学教授、労組幹部、マスコミといったあたりは、日本を上下にわけたら上流階級なんですよね。だから、それ以外の人を愚かで自分たちのいうことを聞くのが当然と考えている。逆に金持ちだから、民衆がどれだけ経済に不安を感じているかが分からない。本書を読むと、うすうす僕が思っていた実感を、マルクス主義者の松尾さんや、海外の貧困問題の専門家であるブレイディさんが証明してくれます。

 安倍政権を終わらせたいならこの本を読んで、攻撃の仕方を変えなければならないのに、おそらく野党もマスコミも自分たちが気持ちいいことだけいって終わりでしょうから、結局、安倍政権は長持ちするような気がします。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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