【投資本10】ナシーム・タレブ著 「まぐれ」 

 投資で儲かるのは実力?それとも運? 確率の専門家であり、トレーダーでもある著者が、そもそも確率、運とは何かを、素人でも分かりやすい例でときほぐした名著。また、投資界の有名人、マスコミといったものをバッサバッサと切っているのも痛快。

 章立てを見ると、どのような本かちっとも想像がつかないでしょう。例えば第8章は「あるいはとなりの億万長者でいっぱいの世界」とうタイトルで、章の要約として「生存バイアスの例を三つ。どうしてパーク・アヴェニューに住んでいい人はとても少ないのか。となりの億万長者の衣はとっても薄っぺら。また専門家」などとなっています。

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 そんな珍妙な例え話から、確率、リスクといったものの見方を紹介していきます。過去のトレードについても、ノーベル賞学者を集めたLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)が破綻した例から、モダンポートフォリオ理論をはじめとする現代の投資では当たり前となっているような理論について、欠陥をズバズバと指摘しています。これも、こちらが薄々不思議に思っていたことを、なるほどなあという論旨で明快にときほぐします。

 ただ、読みやすさを前提としているため、理論的な部分をすっ飛ばしているのを欠点と見る人も多いみたいです。私は数学の知識がないので、あまりに理論的すぎるものは読みこなせず、本書のようにやさしく思い込みを指摘してくれることが大切なのですが。

 とにかく、投資ではリスクの危険性についていわれますが、そもそもそのリスクのとりかたはほんとうに正しいの、という基本的な部分までいわれるのがなんともいい。それにしても、今や最先端の生物学と哲学が密接な関わりにあるなんて、学問の世界は奥深い。若い頃もっとちゃんと勉強しておけばよかったという気持ちにもなってしまいました。

 内容    ★★★★★
 読みやすさ ★★★★
 図書館

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのかまぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
(2008/02/01)
ナシーム・ニコラス・タレブ

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 タレブは、金融危機直前に「ブラック・スワン」という続編的な本も出しています。こちらの方が、より理論も含めて、現代ポートフォリオ理論そのものを、ナンセンスという感じで、バッサリ切り捨てています。ノーベル賞学者を含めて、現在経済学の泰斗も肩なしというところでしょうが、たしかにベル型カーブに法っている経済理論というのは、現実的かどうかという疑問に答えてくれます。かなりの良書です。

  内容    ★★★★★
  読みやすさ ★★★
  図書館

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
(2009/06/19)
ナシーム・ニコラス・タレブ

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ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
(2009/06/19)
ナシーム・ニコラス・タレブ

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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