【投資本11】原田泰著 なぜ日本経済はうまくいかないのか

 大和総研のエコノミストが東洋経済などに連載したコラムをもとにした経済本。筆者は経済企画庁の官僚だったのに、官僚批判は気持ちいいほど。かなり強引な論のまとめ方もありますが。

 筆者はバラマキが正しいという、メッセージを明確に打ち出しています。なぜなら、政府の行う政策には無駄が多く、むしろ直接人々に配分をすればそうした無駄は省けるし、使い道も政府ではなく現状を改善したいという人々の創意工夫に任せたほうがはるかに有意義だというのです。そして、直接給付は政府の力を無駄に高めてしまうというのも納得できる論です。

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ただ、例えばTPP参加のためには、農家に6兆円を直接補償すればいいというけれど、こうした国内産業の保護ってTPPの条件と反するのではないでしょうか。財源についてもどこからひねりだすかというのが机上の計算という気がしてなりません。

 それでも、年金ではなく「老人手当」と予防など、独創的な提言を次々にしており、実現は難しいとしても、頭の体操としても十分なるのでは。一番衝撃的だった話は、第二次大戦で日本は負けなかったというか、戦争そのものを起こさずに済んだのに、官僚が戦争を起こして負けたという逸話。日本が占領した旧満州は現在、中国有数の油田があります。しかし、日本政府はその開発を認めなかったというのです。もし、油田開発に取り組んでいたら、日本の石油は余っており、米国とぶつかるような南方進出はなかったという歴史の秘話が紹介されています。官僚出身の方でもこうした面白い本が書けるんだなあというのが正直な感想でした。

 内容    ★★★★
 読みやすさ ★★★★
 図書館

なぜ日本経済はうまくいかないのか (新潮選書)なぜ日本経済はうまくいかないのか (新潮選書)
(2011/05/25)
原田 泰

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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