定年破産は可哀想だけど…




SPAを読むと、ライフプランのことを何も考えていない人が定年破産一直線になりそうです。特に社会制度が大きく変わっているのですから、自分の身を守るためには最低限の情報をもっていなければなりません。
まず、多くの会社では役職定年という制度があります。50代半ばでヒラ社員に降格され、その分、給料が大きく下がります。退職金も中小企業ではなくすところはどんどんでていますし、出ている企業でも額がへったり、確定拠出年金に切り替えるところもあります。さらに、60歳以降は再雇用されると非正規社員なわけですから、月給が10数万円とかになることも。そのうえ、バブル世代で金遣いが荒かったり、夫婦でコミュニケーションがたりずに家計の実情を把握していなかったりすると手のつけようがないでしょう。
だから、いつまでもお金があると思って多額の住宅ローンが60歳になっても残っていたり、晩婚化でまだ子どもが独立していないで教育費がかかったりすると、お手上げになります。実際、金融広報中央委員会の調査では、50代の2割近くが金融資産を保有していません。でもそれ以上にまずいのは50代の6割以上が生活設計を立てていないこと。この弱肉強食の時代に、政府かだれかが助けてくれると甘くかんがえていると、自分や家族に大きな不幸がふりかかるわけで。
経済に関心があれば常識的な話ばかりですが、そういうのに関心が無い人が多いのですよね。最近は週刊誌で年金特集が多いけど、うさんくさい内容も多いから、勘違いしているひともでているようで、いかに正確な情報を得て、自衛できるかにかかってます。
僕も住宅ローンは79歳まであるし、子どもは小学生だし、何も手を打たなければ定年破産まっしぐらでした。まだアベノミクスが始まる前に、インデックス投資と出会えたのは本当にラッキーだったと思います。