【投資本12】マックス・ギュンター著 マネーの公理

 30年近く前に書かれた本なのに、著名投資家ラリー・ウィリアムズが今なお年に1回読み、「This is the best book I've ever read on the art of being a speculator」と大絶賛の本。「分散投資はするな」など、現在の投資の常識とはかけ離れたことを主張していますが、よく読めばその意味もわかる不思議な本です。

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 マネーの公理とは、スイスの金融関係者の間で伝わってきた投資に関する常識を、銀行家の父を持つ作家、投資家の著者が文章化したもの。12の公理と16の副公理からなります。

 第一の公理はリスクについて。「心配のないことがないなら十分なリスクをとっていない」としつつ、いつも意味ある勝負にでること、分散投資の誘惑に負けないことを副公理として上げています。分散投資の否定は、リスクを低減するが、金持ちになることも同じくらい減少させると指摘しています。また、より多くの投機を行うと、より多くの時間と勉強が必要となるとも。

 ただ、分散投資を否定といっても、すべてを同じものにかけるのではなく、多くて六つまでとしているから、個別株の投資家にとっては妥当な水準ではないでしょうか。また、必要な資産がどのくらいかというのも人によって違い、大金持ちになるには確かに分散投資、インデックス投資は難しいでしょう。けれども、老後にゆとりがある暮らしをするには、イチかバチかの個別投資よりも、しっかりとした分散投資のほうがいい、という考えはいいでしょう。

 また、マネーの公理ではチャートを完全否定し、相関と因果関係に注意をしています。投機で勝ち続けるのは研究によって勝算が高まっても、幸運という圧倒的に大きな存在を無視することができないとの公理も。マルキールやタレブの著書と通じるところがありますね。

 また理論的な話よりも、投機家が公理に反したために没落したり、公理にしたがって金持ちになる寓話をたくさん盛り込んで、読みやすく仕上げています。

 内容    ★★★★
 読みやすさ ★★★★
 図書館
マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルールマネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール
(2005/12/22)
マックス・ギュンター

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マネーの公理 大好きです

はじめまして。コメントを失礼します。
「マネーの公理」について、私も素晴らしい本だと思います。
この本に書かれていることは、現代ポートフォリオ理論のようにスマートなものではないですし、
インデックス投資の理念である「安定した長期的な利殖」という理念にも反しますが
「お金持ち」になるためには外せないルールが盛り込まれていると思います。
そもそも先進国の時価総額ウエイトで平均されたインデックスへの投資やら、現代ポートフォリオ理論やらで本当に「長期的な安定した利殖」なぞ出来るのかという疑問もあります。
インデックス投資家にとっても、インデックス投資や現代ポートフォリオ理論の前提を、まっさらな頭で考え直すためには十分な刺激になる良著だと思います。

Re: マネーの公理 大好きです

コメントありがとうございます。

>>そもそも先進国の時価総額ウエイトで平均されたインデックスへの投資やら、現代ポートフォリオ理論やらで本当に「長期的な安定した利殖」なぞ出来るのかという疑問もあります。

こうした理論を個人投資家が信奉するのは、それ以外に信頼できそうな理論がないからということがあるような気がします。ただ、それでは「マネーの公理」に描かれるようなお金持ちにはなれないでしょう。マルキールやボーグルを読んで、基本的な知識を身につけたうえで、マネーの公理を読むと、新鮮な発想が出てくると思います。以前、取り上げたタレブの「まぐれ」もそうですが、投資本のなかでも幅広いジャンルのものを読みたいと思っています。何か良書があれば、ぜひ教えてください。
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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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