やっぱり個人投資家の9割はインデックスに負けてた




日経マネーではいくつかのトピックスをつくっていますが、そのほかのデータは何ら注釈も記事もなしにのっています。そのうちの一つに昨年のリターンを個人投資家に聞いたのがあります。このグラフがざっくりしたので、リターンが1%以上~10%、10%~20%、20%~40%など大雑把なくくりでなっているので、平均リターンが何%かはこれだけではわかりません。
しかし、昨年は日経平均もNYダウも20%ほどのリターンでした。だから、株式インデックスだけに投資していたらリターンも20%以上得られることは可能でした。去年は米国株が好調でしたから、eMAXIS Slimの米国株式インデックスを持っていたらリターンは30.5%、全世界株式でも26.8%となっています。またニッセイ225インデックスは23.2%でした。
では個人投資家でリターンが20%以上あった人はどのくらいいたでしょう。なんと、7%しかいなかったのです。アンケートの回答者は約3万50000人で、しかもわざわざ設問の多いこのアンケートに答えるだけあって、投資に熱心な読者でしょう。それなのに7%とはびっくりします。
よくインデックスは平均だから大したことないと批判派からいわれますが、実は平均というのはヘッジファンドとかプロをまじえたなかでの平均で、個人投資家でみたら9割の人に勝っているのです。また、昨年リターンがマイナスかとんとん(1%未満)の個人投資家は3割いました。インデックスならプラス20%以上とれた株価好調の年でも3割は低迷していたのです。まあ僕は株6債券4で投資しているので、もちろん20%にいきませんが、それでも昨年のリターンは14.3%でおそらく3分の2の投資家には勝っています。
ネットではインデックスに圧勝している個人投資家がいっぱいいます。しかし割合からすれば数%しかいないわけですから、そのなかに入るのは至難の技です。インデックスなんか投資の勉強もしないで大したことないとの批判もあります。でも、勉強してもインデックスにかなわないのだったら、勉強の意味はないのでは。もちろん、勉強して勝ち組になった個人投資家さんもいるでしょうけど、僕自身は勉強しても勝てると思わないので、基本はほったらかしの積み立て投資を続けています。