生まれつきの金持ちにはかなわない




秋田出身で地元の大学を卒業後、東京の中堅アパレル企業に就職。東京のことは右も左もわからない綾は、住んだ三軒茶屋で親切にしてくれた近所の男(阿部力)と付き合います。その後、恵比寿に引っ越した綾は合コンで知り合った商社マンの男(森崎ウィン)にあっさり乗り換えます。商社マンの実家は目黒の豪邸。商社もコネ入社で入りましたが、そのコネだけで出世していいところのお嬢さんと婚約。綾は捨てられます。その後、銀座のグッチに転職した綾は、銀座の老舗呉服商の男(真島秀和)の愛人となります。
商社マンの男は20代なのに年収1000万円、ジョエル・ロブションがいきつけのデートスポット。呉服商の男は運転手付きの外車で銀座の高級レストランや歌舞伎座の一等席の常連です。こういうのをみたら生まれつきの金持ちというのは別世界に住んでいることがしみじみ。結局、彼女はいろんな男と出会っては分かれて、最終的にどうなるかはドラマをみていただければ。
サラリーマンの子供でしかない僕は所詮、資産をえても1億とまり。こういう生まれつきの大金持ちとは住む世界が違うというのがしみじみわかります。もちろん、能力のあるIT起業家とか、自分の力だけでのし上がるひともいます。孫正義さんが幼少期はゴミ拾いをするような貧しい環境だったというのは有名ですね。でもそんな才能がある人はごく一握り。ぼくのようなサラリーマン時代は窓際だった人からみれば夢のまた夢。生まれつき何もしなくても金持ちになれる人は、それだけで超ラッキーですね。
ただ、今さら過去はかえられないし、そもそも車も高級レストランも関心ありません。やはり人生、お金はそこそこあれば、あとは家族とか趣味とかささやかな幸せを得るほうが満足。他人と比較するのでなく、自分自身の価値で幸せがみつけられる人生が、結局強いんだと思いました。