濃密な時間だった三菱UFJ国際投信ブロガーミーティング




冒頭、三菱の代田常務があいさつ。僕も知らなかったのだけど2018年の証券業協会の調査では投信をしている人は9.2%。つまり、1000万人わるくらいでした。ところが同年からスタートした積立NISAは2年半で250万人も参加しています。70年かけて1000万人も集まらなかったのにわずか2年半でこれだけ集まったというのは、まさに投資信託にビッグウエイブがきているようです。
それにはeMAXIS SLIMシリーズが大きな役割を果たしたといえます。代田さんはスタート時低信託報酬では持続可能なビジネスにならないといわれたそうですが、信託報酬10分の1なら10倍集めればいいと思ったそうで、その通りになっていますね。何しろシリーズの残高は5000億円を突破して、しかも流入もどんどんきているわけですから。
さて、インデックスファンドに関するパフォーマンス要因については、(1)対象ベンチマークの違い(2)ファンドスキーム(3)ファンドの運用規模(4)ファンドの資金動向(5)コストだそうです。
興味深かったのは新興国をベンチマークすると銘柄を組み入れるのが大変な場合があるということ。例えばサウジアラビアは通貨規制があり、口座を開設するのに1年かかったとか。また、TOPIXは1日で2000件売買することもあるそう。TOPIXのETFは1日2兆円も売買するそうで、3人でチェックするということですが、それでもこんな額を扱うのもびっくり。外国株は売買コストを抑えるために先物をできるだけつかうなど、インデックスファンドといえども、ファンドマネージャーが苦労していることがわかりました。
また、一般的にコストが高くなるとリターンが低くなります。コストを抑えるためにさまざまな方法をとっており、前述の先物もそうですが、外国株だと配当課税が国ごとに違うことも利用するとか。取引コストの削減でファンドマネージャーは評価されるそうで、これまた厳しい世界ですね。
それから、インデックスファンドも株式の売買案作成など自動売買が結構の割合で進んでいるそうです。こうしたこともコスト削減につながるのかと聞いていて思いました。
ブロガーからの要望では、旧eMAXISとSLIMの併合があるのかということ。残念ながら関係会社とのシステムの関係ですぐにはできないそう。旧もたくさん保有しているので、いつの日か併合して旧の受益者を喜ばせてほしいものです。
毎回のことですが、運営しているMUKAMの皆さん。ありがとうございました。