ふるさと納税は得じゃない




僕は今年8カ月近く無職だったため、年収は100数十万円といったところでしょう。そこから、社会保険料控除、基礎控除、iDeCoの掛け金、住宅ローン控除をひくと、所得税も地方税の所得割りも、たぶんゼロです。だから、ふるさと納税をやっても、納税額には関係ないのです。
前職の退職金があるので、その分があるかなと思っていろいろ調べました。すると退職金のうち所得税分は関係ありますが、地方税分はふるさと納税しても無意味だということがわかりました。国税庁の確定申告ページでシミュレーションしてみると、例えば5万円ふるさと納税に使うと、3万円バックすることになりました。つまり返礼品を2万円で購入することになるわけです。総務省からのお達しで、ふるさと納税の返礼品割合は3割までとなっていますから、むしろ持ち出しがでてしまいます。
もちろん、ふるさと納税は返礼品目的ではなく、地域の発展のために寄付をするべきだというのが筋論でしょう。ただ、今年は新型コロナもあり、コロナ研究の医療団体や貧困児童支援団体、それに打撃をこうむった映画団体などへの寄付を併せると50万円以上にもなります。年間50万円以上寄付したのだから、これ以上しなくてもいいかなという感じ。
というわけで、今年はふるさと納税をパスすることにしました。来年以降もしないか、してもわずかな額になると思ってます。