鎌倉投信10年目 独自の道はこれからも




鎌倉投信のセミナーは市場に惑わされない投資 ~「結い 2101」の10年と、これからの10年を考えると題して、鎌田恭幸社長がオンラインで講演しました。2010年にわずか267人だった顧客は昨年、100倍近い2万901人まで増えました。純資産も3億円から474億円へと大きく成長しています。
鎌倉投信の特徴は高い運用成果をめざすのでなく、安定運用を目指すこと。リターンは過去10年で平均8・1%ですが、リスクは9・8%と安定した運用になっています。例えば昨年のコロナショックの時も、市場は3割ぐらい下がったのに、鎌倉投信は2割の下落ですんでいます。
鎌田社長は「相場の反応に心を動かされるときちっとした資産形成につながらない。変動は当然あるとの前提で長い投資を一貫してほしい」と呼びかけました。市場の下げがすぐ不安になる人は、リスクの少ない鎌倉投信は向いているでしょう。
もう一つ、鎌倉投信は日本社会を良くする企業への投資を進めています。鎌田さんは「単にお金を儲けたいではだめでお金に意思を宿すことが重要」と語っており、鎌倉投信の多くの受益者はこの思想に共鳴しているのではないでしょうか。だから、広告を出さないにもかかわらず、口コミで評判が広がっているわけです。投資についてもマクロ経済や市場予測は関係なく、「あらゆる環境変化がおきても、社会に必要とされる企業をミクロレベルでみていく」というスタンスは変わりません。
鎌田社長は「鎌倉投資の志、思いは創業以来1ミリもぶれていない」と力強く述べました。10年たっても変わらないものを、この先の10年、あるいはそれ以上続いていくということが予感されます。僕はアクティブ投信は哲学が最重要だと思っているので、鎌倉投信にはおおいに共感しており、引き続き積み立てをしていきます。
もし、鎌倉投信の運用に共感しなくても、「あきらめないで投資ポリシーの一貫性をもてば資産形成で成功するだろう。その成功体験はいろんな学びになり、人生に役立つ」という鎌田社長の考えは、多くの人に受け入れられるのではないでしょうか。