fc2ブログ

目からうろこの良書「サイコロジー・オブ・マネー」

 米ベンチャーキャピタルのパートナー、モーガン・ハウセルの「サイコロジー・オブ・マネー」(ダイヤモンド社)が出版されましたが、目からうろこが落ちるようなことが書いてある良書。投資本ではベストクラスのお気に入りです。

 参加しました。下のボタンを励みのために押して頂ければ幸いです。

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ


 本書では死亡時に800万ドルの資産をもっていた高卒のガソリンスタンド店員の老人と、ハーバードのMBA出身で金融業界で大成功をしたもののリーマンショックで破産し、家も失った男性を比較。「他の世界で学位もなく専門的訓練もうけておらず、経歴も実務経験もなく、人脈もない人間が、最高レベルの学歴、専門的知識、人脈をもつパフォーマンスを大幅に上回ることがあろうか」と始まります。  その理由について、1つは運、もう一つは心理学的な面が挙げられるといいます。投資で成功した人に、あなたは運が良いというと怒られるそうですが、そもそもアメリカに産まれた時点で(その点では日本も)運が良い。ジンバブエとかに産まれていたらどんな投資の天才でも、それをいかすことができません。  本書ではビル・ゲイツの運の良さについてふれています。世界でも一、二の金持ちのビル・ゲイツですが、彼は高校で自由にコンピューターを使えたことから、ITの世界に入ります。このコンピューターはたまたま高校の慈善バザーの収益でリースされたもので、当時、世界中見渡しても、高校にはコンピューターはなかったそうです。つまり、ビル・ゲイツが高校でコンピューターを使える確率は100万分の1だったそう。この幸運を見事にひきあてました。  一方、ゲイツの高校時代の親友にケントという少年がおり、コンピューターを含めて「誰よりも優秀だった」とゲイツは振り返ります。2人は大人になったら一緒に仕事をしようと誓いますが、ケントは高校時代に登山中の事故で亡くなります。高校生が登山で亡くなる確率も100万分の1だそう。まさに、幸運、不運で人の生涯は決まってしまいます。

 もう一つの心理学的な面についても、面白いエピソードが山盛りですので本書を読んでいただきたいのですが、2つ紹介します。一つはバフェットよりも儲かっている投資家はいるということです。バフェットは過去年利20%程度の収益ですが、それを上回る年利50%を何年も続ける投資家も存在します。しかし、なぜバフェットが有名なのか。それは少年時代から80年近くも投資を続けてきたからで、年利50%の凄腕投資家もそんな長い間投資をしていないため、長時間続けたバフェットが勝っているわけです。戦争だろうが、経済危機だろうが何があろうと市場に居続けることができる心理が重要なわけです。

 また、貧困層が宝くじを買うことを否定することについても次のような見方を示します(僕の解釈です)。貧困層は貯金をする余裕はなく、もしできたとしてもごくわずかな額です。それをファイナンス論にそってインデックスファンドで増やしても、元が少額だから長期で少しずつ増やしてもたかがしれています。豊かな生活をするには、本人もものすごい低確率だとわかってなお宝くじが唯一のチャンスだというわけです。心理学的には貧困層が宝くじを買うことはなんの不思議もないというわけです。こうしたエピソードが豊富で読みやすく、腹落ちする本でした。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

夢見る父さん

Author:夢見る父さん
50歳でセミリタイアしたおっさん。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR