なぜ日本社会は稼がない男に厳しいのか
なぜ日本社会は稼がない男に厳しいのかなと薄々思っていたら、大手小町にすばりそのものの記事が載っていました。ドイツ出身のサンドラ・ヘフェリンさんが、俳優のいしだ壱成さんの離婚への反応について書いた記事です。
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いしださんは石田純一さんの息子で、90年代はトレンディ俳優として活躍しました。しかしスキャンダルもあり、芸能活動を一時停止。さらに福島第一原発事故後、都会は嫌になり石川県に移住しました。定職に就こうとハローワークに通っていましたがうつ病もあって採用されず、時々テレビに出演しましたが経済的には厳しく、妻は経済的な理由で離婚するとメディアに語ったそうです。
いしだ家の事情は僕にはわかりません。ただ、興味深かったのがワイドショーのコメンテーターやネットニュースのコメントでは、いしださんが稼げないことへの批判が集まっていること。サンドラさんは「お金を稼がない男性」というのは日本の世間にとって有無を言わさず許せない存在」と分析しています。
昨年バッシングされた皇室の結婚問題も同様です。NHKまでが夫が米国の弁護士試験に受かったかを速報していましたけど、別に夫が働かなくても生活に苦しまないのだったら全然問題ないのに、怒ってる人が多かったですよね。
サンドラさんは男女平等の欧州では「働かない女性」にも厳しいので、日本が男性だけに厳しいことを不思議に思っています。まあ、確かにそうなんですけど、そもそも、生活ができれば働く必要があるのかなあ。
以前、僕が中国やイタリアを旅行したときに、真昼間から家の前でおっさんがごろごろして、友達と酒を飲みながら談笑している風景をあちこちでみました。金持ちにはみえなかったけど、ちゃんとそれで生活できたわけです。でも、日本でそういう風景をみることはまずありません。特に働かなくても暮らしていけるのだったら、白い目でみないでほしいのですが、日本人は妙にまじめだと思ってしまいます。