山崎元さん「FIREはくだらない」




これを見て思ったのだけど、ジェイソンさん以外の3人は大企業勤めですから高給取りなわけですから、仕事選びに成功しているわけです。そういう人から「FIREはくだらない」と言われても、大企業に勤め、高所得を得たいという人は、FIREに否定的でしょうとしか感想がありません。
ジェイソンさんは、日本では会社に働くことが優先されることがアメリカと違うと、日米の文化の違いを指摘していましたが、日本では文化的にFIREは大変だなと思いました。ジェイソンさんはお笑い芸人とIT企業の役員の二足のわらじで「意識してなくて気付けばFIREしていた」という理想的な状態。著書の「ジェイソン流お金の増やし方」は15万部のベストセラーで「みんな、FIREに関心あるのでは」と話していました。
また、永濱さんが岸田内閣の「金融所得増税は日本版FIREの壁になるのでは」と指摘しました。株クラからは評判の悪い岸田内閣ですが、FIRE志望者からも嫌われるのでしょうね。僕自身、5%ぐらいの増税は十分許容範囲なんですが、専門家からみても岸田内閣がFIREの壁に見えるというのは面白かった。
FIREについての方策としては、ジェイソンさんと永濱さんが米国株インデックス、山崎さんがオールカントリーを上げており、篠田さんも3人に賛成とのこと。まさに王道だと思います。
出席者が一致したのは、お金以外に大切なことは「上機嫌になること」。仕事をするしない、お金がいっぱいある、節約しないといけない、などにかかわらず、やはり人生の目的は幸福になること。単に仕事が嫌だからFIREではなくて、自分の幸せは何かをきちんと考えて、その通りに生きることが重要なわけです。だから、仕事好きな人はREをしなくていいし、それ以外に楽しみがある人はREをすればいいわけで、それぞれの生き方を認めれば「くだらない」と切り捨てることにはならないと思うのですけどね。