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投資の出口戦略で定率引き出しに疑問



カン・チュンドさんの新刊「つみたて投資の終わり方」をアマゾンで読みました。ベテランFPとして相談を受けた内容を踏まえ、カンさんらしい緻密な計算も含めて、「つみたて投資の終わり方」を丁寧に書いています。ただ、個人的には納得できませんでした。同じように老後の資産形成については、専門家である野尻哲史フィンウェル研究所代表も何作か著書を出しており、カンさんともども定率引き出しを唱えています。でも、いざサイドFIREしていて、資産取り崩しがスタートしている身からすると理解できない。



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それは老後(リタイア後)の収入は人によって全く異なるためです。老後の収入で大きいのは年金収入。独身の人が国民年金だけなら月6万余にしかなりません。しかし、僕の知人で超有名企業で共働きをしていた人は、企業年金をいれて世帯で月50万円あるといっていました。収入がこれだけ違うのに、同じパターンの資産取り崩し方法でいいのか。

また、保有資産額にしてもそうです。60代単身世帯の貯蓄額の中央値は300万円。4%取り崩しても月1万円しかなりません。一方、億り人の場合だと4%取り崩しなら月33万円以上の収入になります。これまた、同じ取り崩し方法が有用とは思えません。

支出も同様です。現役時代の生活水準で金持ちか庶民なのかの差はもちろん、住宅ローンは何歳まで残っているのか、教育費や場合によっては学校卒業後に子供がニートになってしまうのかなど、世帯によって必要な支出額はまったく異なります。

そう考えると、資産の取り崩し額はできるだけ収入(年金が足りなければ老後も働く)の範囲内で生活し、どうしても足りなければ資産を取り崩すというのが正解だと思います。あるいは、資産はどのくらいまで取り崩せるかを計算して、その範囲内でちょっと贅沢する。いずれにしろ、定率で取り崩しというのはサラリーマンが毎月お金をもらっているのと同じことを老後も続けたいという発想にすぎないのではと思っています。

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No title

確かに、実際の場面を想像すると定率も定額もあまり現実的ではないですよね。

私の場合は、4半期や、半期ごとのリバランス取崩しがいいかなって思います。
今のところ定年後は、死ぬまでザックリ無リスク6:リスク4ぐらいでいいと思ってるので、その時々の状況で取り崩ししたりしなかったり、金額もまちまちになりそうです。

Re: No title

コメントありがとうございます。
リバランス取り崩しには賛成です。
頻度、金額については人によるでしょうね。
まあ個々人によって正解は違いますから、定率、定額も含めて
自分で考えて出した結論ならいいでしょうね
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夢見る父さん

Author:夢見る父さん
50歳でセミリタイアしたおっさん。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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