1億円のタワマン買った末路




まあよくあるような話でコロナで勤務先の業績が悪くなりボーナスがカット。ローンの返済はボーナスも組み込んでいたため生活が大変になりました。さらにタワマンの高層階は台風や地震のときに揺れが大きく、在宅勤務で自宅にいることの多かった妻のメンタルはやられてしまいました。結局、離婚して夫にはがらんとした部屋と5000万円を超える借金が残ったそうです。
個人的には住宅ローンは年収の4倍までが限度と思っているので、頭金を除いても年収の7倍をしかもペアローンで組むといった時点でかなりリスクが高い人生設計でした。特に3組に1組が離婚する世の中ではペアローンなんて良く組めるなと感心してしまいます。コロナで給料がカットされたのは痛いけれど、前述のように年収の4倍程度にとどめていれば、それほど大きな影響は受けなかったでしょう。
また、別のタワマンでは入居している中国人が管理費や修繕積立金を払っていないことが問題になっているそうです。中国ではこうした制度はないらしいうえ、投資目的で購入した場合は理事会にも顔をださないどころか不在がちなわけですし、言葉も通じない。今は大きな問題になっていませんが、大規模修繕が必要になったときは、残された住民が負担するのか大きくもめそうですね。
僕自身は高所恐怖症なのでタワマンにはまったく魅力を感じません。でも、家にカネをかけたいという人がいることは理解しています。ただし、ほとんどの人にとって住宅購入は生涯で一番お金がかかるわけですから、無理のない計画や迷惑をかける居住者がいないかきちんとチェックしないと高い買い物だったということになりかねません。家族が幸せにならなければ本末転倒でしょう。