大学ファンド1880億円損失




大学基金ファンドは国立研究開発法人科学技術振興機構が設置したもので、運用益を大学など研究機関に分配するものです。今年3月に5兆円規模でスタート。年度内に10兆円規模にする予定で資金源は政府の財政投融資となります。
共同通信のニュースの何が問題か。5兆円規模で1800億円の損失ですから3%強の下落です。長期投資においては短期間に数%上下するのは常識です。この間、世界的な株価や債券の下落があったのですから、3%強の下落なんて当たり前ではないでしょうか。しかも損失といっても実際に損失を出したのでなく、評価損でしょう。
それが、「最終的に基金の元本が損なわれて国民負担が生じる恐れもある」というのは、資産運用をまったくしらない証拠です。そもそも最終的っていつのこと?現在の計画では最終年度は50年後なんですが、それが3%下がって騒ぐとは愚かしい。もし知っていてこんな記事を欠いているのはとにかく政府をたたけるネタがあれば大げさに騒ぐ日本のマスコミの悪い癖です。
子供のころは新聞やテレビは正しいニュースだけを流していると思っていました。しかし、この年になると、意図的なものをふくめていかに間違いが多いのかと実感します。もちろん正しい報道のほうが多いとは思いますけど、それにしてもお些末な記事も目立ちすぎます。