シニアの老後破産急増 高齢者は格差社会




もちろん、高齢者人口が増えているわけですから割合が増えるのはしょうがない部分があります。しかし、貧困状況が人口の伸びを明らかに上回っています。今の高齢者はバブル全盛期に社会人だったから、現役時代の収入は多かった。しかし、高収入でもそれを貯蓄、ましては投資に回せなかったのでしょう。
60歳過ぎても住宅ローンが結構残っていたり、現役時代の生活水準を落とせないと老後貧乏の危険が高まります。さらに熟年離婚をすると財産分与、慰謝料も含め男女とも金融資産的には打撃を受けるケースが多い。老親や自分自身の介護費用もかかります。
そのためにとられる対策は年をとっても働くこと。現在、70歳以上の就労者は527万人でこの20年で2.3倍と激増しています。現役時代に金融資産を作れなかったら、自分の体を資産として労働にいそしむというのがてっとりばやいわけです。高齢になっても働くのが嫌だったら、若いうちから資産形成に取り組むしかないでしょうね。