中国の若者の失業率は20%突破




大学卒業者が初めて1000万人を超えたのに、コロナ後の景気回復が想定より鈍いことや、習近平政権がハイテク企業をはじめ私企業に制限をかけて、採用意欲が減退していることが背景にあると日本総研は指摘しています。また、日本と違ってリストラの際も若者から首切りされるとか。
中国の受験戦争は日本よりもはるかに過酷なのに、その結果がこれでは若者もやってられません。そのうえ共産党幹部の子弟なら優遇されるのですから、多くの若者が寝そべり族といわれる労働意欲がわかないのもむべなるかな。
若年層は貯蓄も少ないですし、貧困に陥りやすい。そうなると共産党が嫌う社会秩序が乱れる可能性もあります。僕が嫌だと思うのは、国民の不満がたまると戦争でごまかそうとする独裁者が古今東西多いこと。台湾有事につながらないためにも、今回の広島G7サミットで先進国が結束を打ち出したのは良かった。長年外相を務めただけあって、岸田首相の手腕は素直にすごかったと思います。