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真壁教授の行動ファイナンスセミナー

 信州大真壁昭夫教授の「行動ファイナンス理論への招待」というセミナーにいってきました。真壁教授は行動ファイナンスの研究者として知られ、東証で2回にわたってのセミナーを行っており、今回はその後編。前編は参加できませんでしたが、行動ファイナンスの本などは事前によんできており、話についていけました。

 参加しました。下のボタンを励みのために押して頂ければ幸いです。

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 まず、前提として、市場は短期では多数決ゲームによって形成されるということ。買いたい人が売りたい人よりも多ければ金融資産の価格は上昇します。市場の多数派は、利益を獲得したいと同時に損失を回避したいという考えで行動しますから、わかりやすい話題や、集団心理になびきやすい。ケインズの美人投票論のように、自分がいいと思うものよりも、多数が良いと思うものに人気が集まるわけです。

 従来の経済学が人間心理を無視した経済人を想定していたのに対して、行動ファイナンスにより、どのような感情がこうした市場心理に影響するのかを分析しやすくなります。例えば、損するわけにいかないという思いが、自分の買値にいつまでもとらわれてしまう非合理的な行動に結びついたり、逆に利益が出ている場面では、リスクを回避したくなります。その結果、損失は先送り=塩漬けして、利益は早く確定しすぎるといった行動になってしまいます。

 また、市場に流れている情報も参加者の先入観(スキーマ)、とっさの判断や大づかみな印象(ヒューリスティック)の誤りといったものがあり、必ずしも正確なものとは限りません。たとえば、メディアに掲載される専門家の行っていることは正しく聞こえますが、それも誤ったスキーマの可能性があります。相場とは離れますが、真壁教授のところに学生がやってきて、テレビドラマの「半沢直樹」をみて、銀行に就職したくなくなったと相談しにきたそうです。でも、あれはドラマだから、面白おかしくデフォルメされているのであって、すべての銀行がああいう職場なわけありません。この学生がメディアに影響されていると笑えても、私自身も日経に乗っている大手証券アナリストの相場予測を簡単に信じてしまうのですから、実は似たりよったりなのです。

 また、ヒューリスティックについては、為替ディーラーなどとっさの判断が必要な人にとっては、この能力を高める必要がありますが、長期投資家にとってはじっくり考えるほうが重要です。具体例として澤上篤人氏が住友金属工業に投資した話を紹介されました。当時、製鉄業界は人件費が高いから中国に勝てないという思い込みがマスコミやマーケットでながれ、同社は額面割れの50円以下まで値を下げました。ところが、澤上氏はそういったおおづかみな印象にごまかされず、財務諸表を調べた結果、住金で人件費の割合は低く、企業業績への影響は少ない一方、中国など新興国での需要は高まるだろうと判断して、60円台で大量購入したところ、7年後に800円まで上がったそうです。長期投資家にとっては、こうした行動ファイナンス的な要素から離れて、企業の価値を見出す必要があるということですね。

 このほか、詐欺的な投資にひっかからないためにも、無意識のうちに心にインプットされるアンカリングやヒューリスティックの概念を理解することが必要だそうです。すなわち、有名な人物やメディアに乗っているから大丈夫だと信じたり、根拠のない高いリターンに釣られたりしないよう、行動ファイナンスの概念を理解するべきだというもの。また、自分が状況を常に動かしているコントロール・イリュージョンや、逆にバブル時にショックのあまり呆然としてしまい何もしなくなるコントロールロストといった状況にも注意が必要です。

 こうした行動ファイナンスを用いた投資アプローチとして、PERが割安の時に買い、割高になったときに売るバリュー投資があるとしました。そして、重要なのは単に安いからだと、問題企業を抱え込もう心配があるので、今は市場が注目していないけれど、将来的に株価が上昇するような中身の良い企業をラブことが重要だということです。

 行動ファイナンス的な思考は投資だけでなく、日常生活でも利用できるので、こうしたセミナーや書籍で勉強を続けていきたいと思っております。

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Re: No title

コメントありがとうございます。拙いブログですが、これからもよろしくお願いします
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50歳でセミリタイアしたおっさん。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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