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年金ってどうなるの 権丈慶応大教授の勉強会に参加した



年金、医療、子育てなど社会福祉の権威、権丈善一慶応大教授を囲む勉強会に参加しました。権丈教授は国の各種審議会の委員をつとめており、政財界へのパイプを持つ重鎮。「ちょっと気になる社会保障V3」は年金問題などを語る際に必読の著書です。

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主催はFIWAサムライズプロジェクトジャパン。慶応大教授ということで痩身の眼鏡をかけた秀才タイプと思いきや、がっしりとした白髪の方でたたき上げの国会議員という感じでした。話もここまでいっていいの、というくらいざっくばらん。

有料の勉強会なので詳細を避けますが、日本の年金制度の破綻というのはまずありえない、破綻する際は日本が外国に占領されるとか、日本国自体がどうしようもなくなるという意を強くしました。一方で、支給額についてはインフレのマクロスライドなどである程度下がるでしょう。そうしたことに対応してWPP(できるだけ長く働き、私的年金でつないがあと公的年金へ)がますます重要になると思いました。

勉強会で面白かったのは「成長戦略に騙されてはいけない」よいうこと。成長戦略というのは無意味で、賃金を上げて市場の規律に任せれば経済生産性をはじめ、経済の諸問題は対処できると。賃金を上げたらつぶれるなんて泣き言をいう企業は補助金ほしさに政治に圧力をかけますが、こうした企業はさっさと退場させるべきだといいます。

また、自分たちの利権、権益を守ろうとする輩がセンセーショナルな情報を一般庶民に流すため、庶民がそれを信じ込んでしまいます。メディアもPVや視聴率稼ぎのために加担する場合もある。だから、だれが何を言っているのかを見極めることが重要だと言っていました。

日経新聞も含めてメディアが結構いいかげんなニュースを流しますし、メディアを信じない自称情報強者も、インフルエンサーのながす間違い、ウソを平然と信じているのが今の日本社会、もしかすると世界そのものかもしれません。過去の発言をチェックすれば本物かウソつき、間違いだらけなのかは分かるわけですから、情報の受け取り手は最低限そのくらいしなければだめだよな、という意を強くしました。権丈教授が毎日新聞を特に批判していたのは笑えましたが。

そのほか、懇親会では酒も入ったこともあり、政策形成の裏話など面白い話もたくさんきけました。結局、市民の大部分は政策がどのように形成されるかしらずに、表面的なことだけ騒いでいるんですよね。特にSNSで流れる一般人の政治、経済に関する発言はほとんど意味がないような気がします。なんか、権力者の恐さ、すごみというのを実感させられました。 次回は前セゾン投信会長の中野晴啓さんが講演者ということで、こちらにも讃歌する予定です。

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No title

単なる議論だけでなく、いかに政策形成に落とし込めるかという点は非常に重要で、権丈先生は、6月の第5回社会保障審議会年金部会でも「新制度と既存制度を、整合性を持ってどのように説明していくのかは、かなり難問なので、将来的に、きれいな制度ができないからといって、メディアはあまり批判をしないほうがいいと思います」と言っていましたね。単に批判のための批判はできるかもしれないが、全く本質的ではないし、無責任だということです。
蛇足ですが、RPPではなく、WPPですね。今は第一生命経済研究所にいる谷内陽一さんが提唱している受給戦略で、Work longer(長く働く)+Private pensions(つなぎとして私的年金の活用)+Public pensions(公的年金繰り下げ受給)という役割分担です。

Re: No title

コメントありがとうございます。
WPPでしたね。タイポミスでした。
権丈教授の話は面白かったし、ネット連載もしていますから
今後も読んでいきたいと思ってます
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夢見る父さん

Author:夢見る父さん
50歳でセミリタイアしたおっさん。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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