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原爆の幻の声

 *長期投資と関係ありません。

 きょうは広島原爆の日。私は東京出身ですが、戦争当時小学生だった母は子供の頃、広島に住んでおり、昭和20年の4月に祖父の転勤で他県に移動したため、被害をまぬがれました。しかし、母の同級生で被害に遭われたかたは大勢おり、そうしたことを聞いて育ったためか、原爆についてのニュースは関心をもって読んでいました。そのなかでも、不思議で、心に残った出来事を紹介します。原爆発生直後、NHK広島放送局から、助けを求める女性の声がラジオで流れたというものです。
  1970年代、NHKに視聴者から「原爆投下の直後、ラジオから美しく悲しげな助けを求める声が聞こえたが、そのアナウンサーは無事だったのか」という手紙が寄せられました。しかし、広島放送局は爆心地のすぐそばにあり、原爆によって建物は壊滅、職員の多くが亡くなっており、放送を行うのは物理的に不可能で、NHKの記録にも残っていません。しかし、こうした証言は複数の方から寄せられ、中にはラジオの声で救われたという被爆者もいました。

 NHKの白井久夫プロデューサーが、情報を調査する番組を制作しました。私はその番組は見ていないのですが、岩波新書から「幻の声」という本になっています。20年以上前に出された本で今では絶版ですが、図書館で読みました。

 壊滅したはずのラジオ局から聞こえるラジオ。その謎解きに迫る課程は、ミステリーの謎解きをみるように読み手をひきつけるし、そこに至るまでの被爆者たちの悲痛な叫び、証言は戦争から60年以上たった今でも、読み手の心に響きます。その一方で、戦争と放送局の関係を突き詰めていく。軍部と一体となって戦争を遂行していった放送局。生き残った局員の一人は、原爆投下の際に空襲警報が出せなかったことを戦後何十年経っても後悔しています。マスメディアの役割とは、そして、戦争の意味とは深く考えさせられる本でした。

 幻の声についての結論はどうだったのか、本をご覧になっていただきたいのですが、8月6日になると思い出す話です。

 原爆で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

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No title

この番組はラジオです。
http://www.nhk.or.jp/peace/library/program/19750806.html
ここで、一部ですが聴くことができるのを見つけました。
私もこの本の読者です。

Re: No title

これはびっくりしました。
ありがとうございます。

> この番組はラジオです。
> http://www.nhk.or.jp/peace/library/program/19750806.html
> ここで、一部ですが聴くことができるのを見つけました。
> 私もこの本の読者です。
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50歳でセミリタイアしたおっさん。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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