金持ちは尊敬されないのか

 内藤忍さんのブログを読んでいたら、「日本に必要なのは金持ち優遇が当たり前の社会」という記事が書かれていました。富裕層の人の海外移住が増え、その理由は「日本ではお金持が尊敬されない」という不満があるため。だから高額所得者の税率を下げろという内容でした。

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 首をひねったのが、お金持ちが尊敬されないのと、税率がどんな関係があるかということ。税率を下げればお金持ちは尊敬されるようになるとはとても思えないのですが。ちなみに税率(所得税+地方税)は、米国も英国も日本とほぼ同額の最高50%で、日本だけがずばぬけて高いわけではないのですが。でも、米国ではバフェット、ビル・ゲイツといった金持ちは何兆円と慈善活動に寄付しており、その生き方は幅広く尊敬されています。税率の話とはまったく無関係でしょう。

 というか、そもそも日本でお金持ちが尊敬されていないのも同意できません。例えば松下幸之助や本田宗一郎を尊敬する人は今でも多いし、ご存命の方でいえば、孫正義氏や永守重信氏も多くの方から尊敬されているのではないでしょうか。結局、尊敬されないのはお金持ちだからでなく、尊敬されるようなことをしていないからとしか思えません。

 日本は寄付が税制的に優遇されていないから、寄付制度が発達しないといった意見もありますが、これも理解しがたい。東日本大震災後、孫さんや、柳井正さんが莫大な私財を寄付されたのは記憶に新しいことです。さらに、所得税の最高税率が75%だったころのほうが、松下幸之助をはじめ、多くの金持ちが寄付を行い、多くの尊敬を集めてきました。

 先日、鹿島建設(現鹿島)の創業者一族だった鹿島卯女(元鹿島建設社長)についての文章を読みました。昭和40年、岩手県の山間部では平均年収が10万円程度しかなく(公務員の初任給が2万円なので、現在の価値では年収100万円程度でしょうか)、小学生の3分の1が栄養失調で倒れる寸前でした。そのことを新聞で読んで心を痛めた彼女は、私財をなげうち、経済人仲間にも呼びかけて、健康食の寄付や、風呂の建設(当時、貧しい子供は年に数回しか風呂には入れなかった)などに取り組みました。また、一生村から出ることがないと思われた子供達の修学旅行先として、東京に呼びます。村人たちがどんなに彼女を感謝、尊敬したかということは想像に難くないです。「尊敬されない」と不満を行っている金持ちはこういうことをしているのでしょうか。

 逆に、いくらお金を持っていてても、カジノで使い果たしたり、綺麗なおねえちゃんをはべらしているだけの人が尊敬されるわけありません。それなのに、税率を下げろというのでは、むしろ尊敬どころか、軽蔑、やっかみの対象にしかならないとしか思えません。ちなみに、バフェットは金持ちの税率が低すぎるからもっと上げるように主張してます。どちらが人間として立派かは言うまでもないでしょう。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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