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シリア問題を考える

 中東を取材したジャーナリストを講師に招いたシリア問題の勉強会に出席しました。新聞やテレビでシリア問題を見聞きするものの、一体何がどうなっているのか、まとまった知識がありませんでしたが、基礎から勉強するとともに、暗い未来に暗澹としました。

 シリアは1970年、現大統領のアサド氏の父親のアサド氏がクーデターで独裁者となりました。父アサド氏は反対派を弾圧する強硬派として知られておりました。息子のアサド氏は次男でロンドンに留学して眼科医の研修を受けていましたが、本来後継者の長男が謎の事故死を遂げたため、急遽、後継者として帰国。2000年に大統領を継いだ当初は開明的な君主として期待されました。経済政策などは観光客を誘致したり、米国との関係を改善しようとしたり、それなりの努力を行っていたそうです。

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 しかし、アラブの春の流れで民主化運動が起きると一転。治安部隊をつかって弾圧を始めました。きっかけは子どもを治安部隊が拷問したことで、これにより、反体制運動が一気に広まりました。非常事態法などを約束したアサド氏ですが、抗議運動はおさまらず、各地で流血の事態となりました。政府側が最新式の装備を持っているのに対して、反政府側はろくな装備もなかったことから、各地の反政府勢力が連携していくことになります。

 アサド氏はシリアでは少数派のアラウィー派であり、反政府勢力は多数派のスンニ派が中心です。アラウィー派にすれば、アサド氏の失脚、追放は自分たちが大規模な弾圧を受ける危険があるため、絶対に受け入れられません。特にカダフィ大佐らアラブの独裁者の末路をみているだけに、強硬路線のままです。一方、反政府勢力は当初、デモなどに発砲され多くの死者を出したため、こちらも、アサド氏がこのままでは納得できません。よくシリア政府や軍の幹部が亡命したり、反政府側に寝返ったりといったニュースがありますが、ほとんどがスンニ派であり、アラウィ派の団結は続いているそうです。

 政府軍のアラウィー派による治安部隊は装備、士気ともに高い一方、軍全体でみると、亡命などが起きています。反政府勢力は寄せ集めの弊害がでています。このため、どちらも決定打がないまま、内戦が続いています。

 政府軍による弾圧が続いていると国際社会からは批判が上がっています。ところが、米国は大統領選の真っ最中、EUも金融危機のうえ、リビアへの介入で多額の戦費を費やしたため、口先だけの介入にとどまっています。一方、中国、ロシアは国内にイスラム勢力をかかえていることや、リビアのカダフィ大佐が殺害されたことへの反省から政権を追い詰めることに消極的です。また、スンニ派の多いイランは政権を積極的に支持している一方、トルコとは国境付近で小競り合いが絶えません。

 講師によると、双方とも相手を圧倒する力がなく、外国からの介入も見込めないため、内戦は続き、双方とも疲弊した段階でようやく和平の機運が起きるだろうと見立てを語りました。シリアではイスラム教の祝日犠牲祭に合わせた停戦が合意したとの報道もありますが、戦闘は依然続いています。恒久的な停戦になるかはまだ予断を許しません

 父さんがショックだったのは、シリアが数年前までは観光客で賑わう平穏な国だったことです。情勢の急変でわずか数年で、内戦がいつまで続くか分からない国になってしまう。そして、日本にいて何もできることはない。また、トルコを含めた中東諸国も、戦火が飛ぶ可能性もありえるということで、本格的な投資はちょっと二の足を踏んでしまいそうです。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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