【投資本23】橘木俊詔、森剛志著 日本のお金持ち研究

 2001年の長者番付に掲載された年収1億円以上の金持ちにアンケートを行った結果を京大の経済学者である著者らが分析した本。長者番付自体が廃止されたので、現在ではやりようのない貴重な研究ですが、回収率がわずか8%ということもあり、あくまでも参考にしかならないことを頭におくべきでしょう。しかし、それでもお金持ちと普通の人の違いが浮き彫りになってきます。特に、続編の暮らしと教育編の方が参考になりました。

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 さて、アンケートの結果によると、戦前は三井、三菱といった財閥の家系のように、カネ、家柄、権力を持った上流階級というのが存在したけれど、現在の日本でのお金持ちはオーナー企業家、医師が半数をしめており、こういった方々はカネはあっても家柄や権力はない場合が多いので、上流階級の意味も昔とは変わってきています。

 特にオーナー企業家は1980年代までは松下、ホンダといった大企業の経営者が多かったのに対して、2001年ではIT、パチンコなど、さほど大きくなく、一昔前にはなかったような業種のオーナーが多かった。また、医師も大学病院の外科というテレビにでそうなエリートではなく、地方の眼科、美容外科といったところが、お金持ちになっていました。

 一方、東大、慶応など有名大学を出て有名企業に入ったサラリーマン社長の報酬はそれほど大したことはありません。また、かつて多かった大土地所有者もバブル崩壊後、姿を消しています。

 お金持ちの特徴としては、お金持ちにあこがれる階層よりも地味で、車、別荘、海外旅行といったレジャーに使うことよりも、仕事や資産運用に関心がある方が多いという答えが印象的でした。これは、米国の金持ち研究本「となりの億万長者」と似たような結果ですね。

 その反面、本人は自分が金持ちになるのに学歴はあまり関係なかったとしているのにもかかわらず、教育熱心なのも特徴。子供を公立に通わせているお金持ちは2割を切っており、習い事には月10万円かけています。こうしたことから、よく、FPなどが教育費にお金をかけるのは無駄、みたいなことをいっていますが、金持ちはやはり教育熱心だということがわかりました。こういう金持ちの子弟と競争するには、やはり一般人でも教育熱心にならないとだめですね。

 格差社会と言われていますが、貧しい人のリポートはたくさんあるのに、金持ちの研究はほとんどありません。母数が少ないとは言え、金持ちとはどういうものなのかを知る一助になるのではないでしょうか。

 内容    ★★★★
 読みやすさ ★★★★
 図書館

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橘木 俊詔、森 剛志 他

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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