アベノミクスなのに貧しくなった日本

 クレディ・スイスは、2013年度のグローバル・ウェルス・レポート(PDF)を発表しました。世界の家計の富の総額は2012年6月から13年6月までの1年に4.9%増加し、特に住宅事情が回復した米国は11.9%と大幅に増加しました。ところが、アベノミクスで沸く日本は、なんと前年比20.5%も減少してしまいました。資産100万ドル以上の富裕層は260万人と前年より130万人も減ってしまいました。あれアベノミクスってどこへ行ったの?

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 種を明かせば簡単で、調査はドルベースで行われ、円がこのあいだに22%の円安になったためです。それでも、成人1人あたりの富の平均総額は21万7000ドルと世界2位の座を維持します。正直、海外に頻繁に行っているならともかく、円という閉じた世界にいる日本だけならば、ドルベースで資産が目減りしたとしても、生活に困ることはありません。むしろ、百貨店の売上が軒並み増えているように、アベノミクスムードもあり、富裕層ほど余裕が出ている感じです。

 ただし、不思議なのは円建てでも2%しか増加していないこと。これは、日本の家計で、金融資産の過半数(54%)が現預金で保管していることが理由と考えられます。ついで保険が27.3%で、株式は8.1%、投信は4.5%しかありません(日銀の資金循環統計速報)。株や投信は大幅に値上がりしているのに現預金や保険に比べるとごくわずかしかないため、それを享受できなかったということでしょう。株、投信は値上がりに伴い、株の残高は前年比31.4%増、投信残高は同29%増なのに対して、保険は2.6%、現金は2.0%しか増えていないためです。リスクをとった人は報われているということが如実に現れています。

 クレディ・スイスの調査に戻りますが日本の家計の負債は成人1人あたり3万5000ドルで減少傾向に有り、純資産に対する割合は14%と、先進諸国の15~20%に比べて低い水準にあります。住宅ローンがあるとはいえ、米国などと比べてクレジットやローンに頼る割合が少ない健全性は変わらないということでしょうか。

 また、格差社会がいわれるなか、1人あたり21万ドルとは一部の富裕層が引き上げているのかと思いきや、1万ドル以上の富を有する人が91%、10万ドル以上の富を有する人も53%と世界平均の6倍以上になっています。おそらく持ち家を持っている人が多いため、不動産の資産価値も多いのではないでしょうか。

 世界的に見ると、中国の増加が著しく、6.7%増の22.2兆ドル。1人あたりにすると2万2230ドルで、なんと世界3位です。ただ、このへんになると、実感とはちょっと違った感じがします。日本語版には調査手法が書いていないのですが、上海あたりだけでやったということなんですかね。まあ、話のタネにはなります。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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