バンガード加藤社長最後のセミナー

 バンガード・インベストメンツ・ジャパンの加藤隆社長が今年で金融界を引退することになり、最後となる記念セミナーに行ってきました。セゾン投信の中野社長との対談つきです。

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 始めに中野さんがあいさつ。セゾン投信は今年大きく伸び、グローバル・バンガードはここまで年初来リターンが36・6%、資産の達人に至っては中野さんも経験がないという60.2%ものリターンがあったそうです。資産残高も800億円を超えたほか、12月になっても1000人近い口座開設者があったというのがうれしかったそう。

 中野さんは、世界経済の動きを新興国から米日欧の先進国が引っ張るようになった大きな転換があったと分析。新興国は急成長から次のステージに入るための踊り場に入り、そこから抜け出すのはなかなか大変としました。一方で金融緩和縮小が以前と違って市場から歓迎され米国株が最高値を更新しているなど米国経済は本調子になり、日本も消費増税対策として新たなる金融緩和が行われる可能性が高いと予想。欧州も底を打ったとしました。このため2014年も前向きに捉えて欲しいとのことです。

 続いて加藤さんが登場。なんと和服姿での講演で、外資系のトップとは見えませんでした。加藤さんの講演は「アクセクしない。ガツガツしない スマートインベストメントのすすめ」というタイトル。普通の投資とは時間とカネをかけて他人より高い成果を狙うものだが、一般の人はプロではないので調査も難しく、調査する時間もない。よく誤解されるのは(セゾングローバルバンガードのような国際分散インデックス投資が)初心者向けの妥協の産物と思われること。私自身この方法しか使わないし、それ以外はムダ。とアクティブや個別株投資を切り捨てました。

 資料によると2002年に米国株投信で1位の成績だったファンドは2012年にはなんと935位まで落ち込み、2位のファンドは1828位だったそうです。単年ではなく、1992~2002年までの10年間で1位だったファンドは次の10年間は1141位。2002年までの10年間で上位10位までのファンドのうち、次の10年で最も成績が良かったのは222位というありさま。すなわち、アクティブがインデックスを上回ることはあっても、長期投資の期間上回り続けることは極めて困難だし、事前にどのファンドが長期にわたって成績が良いのか予想するのは不可能ということです。また、アクティブはコストが高い分、インデックスに負ける傾向があることも説明されました。従って選ぶのならばインデックスファンドと結論づけました。

 国際分散も同じことで、中野さんの予想が当たるかどうかは蓋を開けてみないとわかりません。主要13カ国のリターンランキングをみると、昨年12位だった日本が今年1位だったり、昨年4位だった中国が今年11位だったり、順位の入れ替えは激しい。1度はあてることができても、2度外してしまうと投資額は大きく減ってします。それだったら、世界の平均リターンをとったほうがお得なわけです。

 加藤さんはムダをなくすことが確実に成果をあげられるとして、無駄な時間、余計なリスク、過大な費用を排除すればプロのファンドよりも高い成果が得られるとしました。そのためのスマートインベストとは、インデックスファンドで世界の株式・債券に分散し、事前に確実に分かるコストをできるだけ安いものを選ぶ、という3点で、これだけすれば、その他のことを無視しても良い成果になる、と断言しました。気持ちが良い講演です。


 中野さんとのトークセッションでは、バンガードとコブランド的に行っているのは世界でセゾン投信だけ、ということもあり、立ち上げの苦労話で盛り上がりました。また、NISAについては、使い勝手の悪い部分があるが、金融庁なども改善を模索しているとして、恒久化や金融会社を変えられる改正があるのでは、と予想していました。

 加藤さんのお話で面白かったのはNISAのSはSAVING(貯蓄)のことであり、日本では「貯蓄から投資へ」と言われるように別々のものと思われるが、投資(インベストメント)は貯蓄の中に入る。投機(トレード)と混同されている。もともと投資は長期しかない、と言われたことです。日本では販売会社の力が強いため、顧客に盛んに高コストのファンドを売買させ手数料を得るというビジネスモデルが根付いているそうですが、金融庁も今回のNISAを機会に長期投資家育成に本腰をいれるそうで、まさにセゾングローバルバンガードなどはそれにあったものであるといえそうです。

 一問だけ質問が受け付けられ、「これだけ株価が上昇していると利益確定したくなるがどうしたらいいか」というものでした。これに対して加藤さんは、今利益確定してもそれより値上がりするかもしれない。チャールズ・エリスが指摘しているように、市場がものすごく値上がりする日はごくわずかしかなく、それを逃すと長期投資でも利益は上がらない。それだったら、必要のない限り、利益確定はしないほうがいい、とアドバイス。

 中野さんも、セゾン投信で利益確定して、また購入しようとする人がいるが、12月などはわずか数日の間に市場が急上昇した。中には下落したら買い戻すという人もいるが、上がり続けてそれができない人もいる、とされました。長期投資の効率の観点から、利確と買い戻しを否定する意見は結構みられますが(2.25倍以上値上がりを期待するなら買い替えをしないほうが得)、現実にはこういう危険もあるということですね。

 最後に加藤さんがお別れの挨拶をして、中野さんから花束と、参加者が書いた寄せ書きが送られて会は終了しました。実は私、今年だけでも加藤さんの講演は4回聞いています。外資系トップの方がこれだけ個人投資家に向かって発言し続けるというのは他に例がありません。加藤さんの発信力に感謝するとともに、バンガード社におかれては後任の社長なり、幹部の方が加藤さんの精神を受け継いで、来年以降も個人投資家との交流を図ることを切に願います。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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