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安倍首相は大宰相になるか 原田泰教授セミナー

 アベノミクス1年と2014年日本経済の展望というセミナーに行ってきました。原田泰・早稲田大教授がメインスピーカーで日本総研の佐藤浩介主任研究員がコメンテイター。原田氏が著名なリフレ派ということを割り引いても、なかなか勉強になるセミナーでした。

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 原田教授は、アベノミクスがなぜ必要だったかについて、日本経済がデフレのため長期にわたって停滞している状況を打破するためだとしました。1人あたりの購買力平価GDPは台湾に抜かれ、韓国にも追いつかれそうな状況になっているそうで、縮小均衡すれば当然成長率の高い新興国には追い抜かれるのは当たり前。デフレ派の経済学者は日本が窮乏して良いのか、と不思議でなりません。

 そのアベノミクスですが、世評とおり、金融緩和が大きな効果を上げました。白川時代は日本だけが金融緩和に消極的だったため円高が加速し、鉱工業生産指数など日本経済は低迷し、それが株価にも悪影響を与えました。第一の矢により、実体経済が改善され、給与は上昇していないと批判されていますが、実のところ賃金×雇用の給与総額は上昇しており、実体経済は着実に改善されているそうです。

 フイリップスカーブによると、物価が上昇すれば失業率は低下します。日本の場合、インフレ2%が達成できると、失業率は2.5%低下が見込まれ、オークンの法則から、少なくとも実質GDPは5%増えると予想されます。そのため、通常の1%に加えて、5年間にわたってプラス1%の底上げがあり、名目GDPでは4%成長が可能になるという説明でした。

 米国でもそうですが、高成長を成し遂げた首相は政権を維持する可能性が高いため、安倍首相も5年間首相になることが可能。日本で5年首相を続けられたのは、伊藤博文、吉田茂ら5人しかおらず、安倍さんもそうした大首相に並ぶ可能性が十分あるそうです。大胆な金融緩和をすれば好景気になり、首相になれるのだから、他の政治家もやれば良いのに、結局、官僚、経済学者、メディアから批判を受けるのでできなかった。安倍首相はそこが決断できた、と高評価でした。ただ、せっかく経済が回復軌道にあるので、最近の安倍首相は安全保障的な面に力をいれているが、日本経済を本格回復してほしいとの要望も出され、これは僕も同意見。

 さて、原田教授は第二の矢と第三の矢については懐疑的。第二の矢の積極的な財政は放漫財政につながるとして、小泉内閣で公共事業や社会保障費を思い切って削減して、プライマリーバランスが保たれたのに、景気も良くなった例を上げ、大規模な財政出動に疑問を示しました。

 第三の矢についても、政府が特定の産業を支援することは効果薄として、例えば家電エコポイントのように、市場経済をゆがめるような支援策は中長期で見ると、産業に悪い影響を与えるとしました。また、民間投資もGDPに対する投資比率は米国よりも高いのに効果が出てないとして、投資減税にも疑問を投げかけました。むしろ規制緩和、TPP参加、女性の社会進出支援を行うことを提案しました。

 消費増税については、増税した分を財政支出で使うのだから意味がないとバッサリ。社会保障費の削減などに取り組まないで、増税分が放漫財政につながっているのをみると、まさにおっしゃるとおりだと思います。

 ともあれ、成長率の底上げが当面続くことが見込まれるわけですから、少なくともここ数年の日本経済、株価は明るそうな雰囲気でした。成長戦略が専門の佐藤さんも、規制緩和については同意。薬のネット販売が第三の矢の象徴になっていますが、もし全面的にできるようになっても、その売り上げはせいぜい数十億~100億円(市場規模が300億円)でしょうから、それだけでは、日本経済に与える影響は大したことがありません。こうした規制緩和をあちこちの分野で行い、TTP参加や女性の社会進出支援が重要だという意見に納得しました。

 セミナーは終了後早々に抜け出し、コモンズ投信の新年会に参加。コモンズのセミナーは欠席し、お酒をのみにいくだけなのはお恥ずかしいはなしですが、いろいろ貴重な話もきけたし、伊井社長や糸島さんとお話も出来たので満足。風邪気味のからだに鞭打って動いた成果がありました。

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40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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