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金融庁主催NISAの日シンポジウムに行ってきた

 金融庁主催のNISAの日シンポジウムに行きました。投資リテラシーの高い人で、NISAの欠陥を理由に使わない人も散見されますが、出席した金融庁の人の話を聞くと、NISAは国が認める異例の投資家優遇措置であり、これがうまくいかなければ、個人投資家向けの優遇措置は今後なくなるかもしれません。金融庁の手先のような発想ですが、まだ、利用していない人は早くNISAを使ってほしいと思いました。

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 この手のシンポジウムでは異例ですが、専門家によるパネルディスカッションのあと、会場との意見交換が30分もありました。金融庁も、幅広い層の意見を聞きたいのでしょう。出席した専門家は金融庁の三井統括審議官、フィデリティ退職投資教育研究所長の野尻哲史さん、FPの深野康彦さん、そして、若年層を代表して東大の投資サークルの2人です。一方、200人ほどの会場のほとんどが現役のサラリーマン、OLで、高齢者はほとんどいなかったほか、ラフな格好をしている人も少なかったので、金融庁としては、普段接点のない層の意見を聞けたのではないでしょうか。

 野尻さんからは英国のISA同様、NISAを恒久化するよう要望がありました。三井統括審議官は「貴重な意見を聞くために来た。英国でも最初は特例制度だったのが恒久化された。利用者から『これは良い制度だ』という声があがったからだ」とのべました。三井さんの意見を忖度すると、現行制度は正直、金融庁、税務当局、金融業界、政治家の妥協の産物であり、利用者からここを変えてほしいという協力な意見が、政治家や役所に一番影響を与えるということでしょう。それも評論家的な立場ではなく、実際の利用者の声が重要だということです。会場からは「10年では長期投資といえないのでは」との意見もあり、三井さんは「うまくいけばもっと長くなるかもしれないと願望は持っている。皆さんの声が集まればこの先どうなるのかの検討につながる」と結構前向きな答えが出ていました。

 シンポジウムで三井さんがもう一ついっていたのは税公正の原則から、投資家だけが無税になるというのは、国として異例の措置である。そこまでして、預貯金に偏っている国民の金融資産を長期投資に回すことで、経済活動を活発にするとともに、インフレに負けない国民の資産形成に資するということです。そしてNISAは投資をはじめようか迷っている人の背中を押してあげる制度だということ。従って、NISAがうまくいかず、利用者が増えければ、こうした個人投資家向けの優遇措置はなくなる危険性もあるのではないでしょうか。金融庁も475万口座に新規参入組が少ないことを問題視しているみたいで、何とか努力したいと訴えていました。

 金融庁の資料で驚いたのが、デフレ時代の縮小均衡から物価安定化の拡大均衡に伴うことにより、内外の成長分野への分散投資が必要として、国際分散投資の重要性を訴えていたことです。日本の役所がこうしたことを訴えるというのは少し驚きました。また、時間分散の重要性と中長期保有を訴え、証券優遇税制からNISAに変えた理由の一つに、デイトレードなどの投機的な動きから長期投資を重視する流れに変えたいとの意向があるそうです。

 野尻さん、深野さんの話を聞くと、投資へのイメージが悪いことや、投資をするには最初に100万円ぐらいが必要との思い込みがあることが投資に新規参入者が少ない理由として挙げられます。深野さんは生活防衛資金を貯めてからとしたうえで、今は500円から国際分散投資がネット証券でできることをアピールしました。また、学校教育でも投資教育が重要ですが、東大生の意見も踏まえるとむしろ、親の対応が子供に大きく影響するということで、現役世代(30~50代?)が、少額でもいいから投資を始めることが重要です。深野さんの意見で面白かったのは日本人は真面目すぎると言うこと。勉強ばかりして実践に踏み込むにはまだまだと思ったり、制度が完璧でないから利用しないといったり、初めて見てから分かる点もたくさんあると思うのですよね。

 年100万円という上限についても、投資家や富裕層からすれば少額かもしれませんが、若年層を中心に現役世代からすれば、かなりの金額になります。無理に100万円という上限を使うことなく、少額でもいいから利用してもらいたいということ。こちらも多くの利用者が上限を引き上げるように要求すれば、国も対応してくれるかも、と期待を抱かせてくれました。

 質疑の時間で、私は「英国のように保険や国債もNISAの対象にならないのか」と質問しました。それについても、今後、この制度の活用をみながら、どうするか考えていきたい。NISAと年金の関係も大きな課題だと思うとの回答がありました。正直、国はこれまで普通の個人投資家を育成しようという考えはなかったと思ってますが、NISAで大きな方向転換があったと理解しています。とにかく、よりよい制度になるよう、こうした機会があれば皆さんも参加して、国に要望していきましょう。
 

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No title

いつも、大変参考にさせていただいています。
確かに、今のNISAは妥協の産物なんでしょうね。
おそらく政治家の、富裕層に有利な制度はけしからんという、時代遅れの理論に屈したのでしょうかね。

私は、今の金融庁の姿勢を応援していて、回転売買の営業評価への対応など、長期投資への取り組みは素晴らしいものだと思っています。

金融に詳しい方からすれば、既に今の年金制度は破綻していて、国民には自己防衛として投資してほしい?言い過ぎかもしれませんが、そんな思いもあるのかと思っています。

個人的には、年100万というのは十分な額で、これが5年に限定されていることのデメリットの方が大きいです。
いずれにしろ、利用者が増えてほしいです。

あと、いろんなセミナーに参加されていることに、尊敬です。
今後ともよろしくお願いします。

Re: No title

コメントありがとうございます。

 どんな制度でも始まり時は不備な点が多いものです。それを改善しようという声が利用者から上がらないと
国のほうもなかなか変更は難しいでしょう。金融庁自身もそういうマインドがあるでしょうから、それは良い機会だと思ってます。

 また、懸念しているのはブログに書いて有るとおり、このほかの個人投資家優遇策が行われないかもしれないことです。ちっぽけなブログですが、せっせと情報発信はしていきますので、今後もよろしくお願いします。

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夢見る父さん

Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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