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【投資本35】木村剛 著 投資戦略の発想法2010

 木村剛氏といえば、日銀出身のコンサルタントで、竹中平蔵氏らと近しい関係がいわれ、金融庁金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム(通称竹中チーム)のメンバーと、金融庁の顧問を務めた一方、会長だった日本振興銀行会長時代に金融庁の検査を忌避し、銀行法違反で逮捕、有罪になったという人物です。彼の経歴からさまざまなことを想起しますが、この本は日本の社会批判から、インデックスや割安株のすすめ、生活防衛資金の提唱など、個人投資家にとっては役に立つ部分がおおく、厚さを感じさせない読みやすい文章でもあり、発行から4年たってますが、今なお、個人投資家の必読の書の一つといえましょう。

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 2010年前後の社会批判に序盤の多くをさいているため、今となっては古くさく感じるところもあるかもしれません。しかし、日本社会の底流の動きは今も変わらず、政治、行政、司法、マスコミなど日本の主流が投資を悪だと見ているままです。特に、司法がおかしくなっているのは残念でならず、この本を読んでいて本当に腹立たしく感じました。

 投資の前に、経済の簡単な説明があります。インフレを恐れて、日本はいつかはインフレになると警鐘をならしていますが、昨今の動きを見ていると、この部分は日本経済は教科書通りでなかったということでしょうか。ただ、現実が理論通りにならなかったとしても、理論の基礎を知るのは重要なことだというのは本書に書かれているとおりです。

 投資については2年分の生活防衛資金をまず貯めるべきとしており、類書のなかでも一番慎重な見方です。また、住宅ローンを否定。投資をする前に、まず借金を返済すること。また、もっとも効率の良い投資は、自分の給料・収入を上げるとともに、倹約をすることという、至極もっともだけど、なかなかマネー本で書かれてないことを訴えています。そして、投機はせず、長期的な見方にたち、割安株をお勧め。株を調べる時間がない場合には、インデックス投資で国際分散を進めています。このへんは、本当に個人投資家にたった目線で役立つ部分です。

 ただ、気になったのが、コンプライアンスを軽視しているふうに受け取れたこと。たとえば、食品偽装をした企業をかばっていますが、これはあきらかに法律違反をした企業であり、もし法律がおかしいのならば、そちらを責めるべきなのです。だから、彼が法律違反して逮捕・有罪になったというのをみると、常日頃の考え方が漏れ出したのかな、と思ってしまいました。

 内容    ★★★★★
 読みやすさ ★★★★★
 図書館 

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No title

投資を始めようとする人には良書だと思いますがちょっと分厚いですか? 私は去年読みましたがある程度投資をした人も基本に立ち返ることができるのでバイブル的な1冊だと思っています。投資の本ってなかなかいいものがないですし、内容すべてがいいってものも少ないので何冊か読んでいいところをミックスしていくしかないのかなと思います。

Re: No title

コメントありがとうございます。

 日本の投資本で私のお気に入りは、本書、山崎元さんの「超簡単 お金の運用術」、、勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな」あたりでしょうか。個人的に一番影響を受けたのは、朝倉智也さんの「投資信託選びでもっと知りたいこと」でした。

 海外だとマルキールの「ウォール街のランダムウォーカー」、シーゲルの「株式投資」、エリスの「敗者のゲーム」といった定番は何度も繰り返し読むようにしています。マルキールとエリスの「投資の大原則」が一番シンプルかもしれません。投資本のジャンルもかなり増えたので、一度まとめ記事を書こうと思っていますが、まだ紹介しきれていない本も多いので、しばらく先かなあ。

 

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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