日本経済への助っ人?Jリーグのアジア戦略
「クールジャパン」など日本の発信力強化に関するシンポジウムに行ってきました。外務省、観光庁といった官庁や、日本酒の海外普及に取り組んでいる団体の代表の話も良かったけど、Jリーグのアジア戦略についての説明に、ものすごくワクワクしました。日本経済の助っ人になるかもしれません。
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説明者はJリーグメディアプロモーションの山下修作アジア室長。山下さんによると、Jリーグの売り上げ(チームではなくて、リーグとしてのもの)は120億円です。一方、世界一の英国プレミアリーグの売り上げは2500億円と20倍もの差が開いています。ところがプレミアリーグの売り上げを分析すると、海外放送権収入が約半分で、そのうちアジアからの売り上げは800億円に上るそうです。つまり、アジアがプレミアを支えていることになります。これが日本にこないか、というのが基本的な発想です。
すでにJリーグのサポーターは国際化しています。たとえば、中村俊輔選手を応援しに、スコットランドから駆けつけるサポーターも多いそう。さらに、今シーズンは世界的なスター、フォルラン選手に加えて、アジアからもイルファン選手が加入し、Jリーグの試合を見たいというニーズは海外でも増えています。なんと現在、Jリーグは世界121カ国で放送されているとのこと。Jリーグの試合をワクワクさせるのが目標といっていました。
さて、Jリーグは93年にスタートしてから20年が過ぎました。今では考えられませんが、日本リーグのころは、ASEAN諸国にも負けるほどで、W杯出場など夢のまた夢。しかしプロ化導入で、当初8府県10クラブだったのが、J3の創設により36都道府県51クラブまで広がりました。選手の実力も確実にアップしていき、W杯出場は当たり前に。しかし、高齢化で国内のパイが急増するとは思えないなか、海外へパイを求めるのは産業としてみれば必然といえましょう。
ここでJリーグがとった戦略は、アジア諸国に対して、日本の強みを生かそうというものでした。日本はたった20年でプロ化に成功して、実力もアップしてW杯出場が当然の国になった。このノウハウを無償でアジア諸国に提供するのです。これは、中韓にはできません。Jリーグはアジアでもっとも成功したプロリーグだから、日本のノウハウをみんな参考にしたいわけです。また、野球など他のスポーツでもできません。サッカーという世界的な人気のスポーツだからできることです。サッカーチームのオーナーはどこの国でも政財界の大物がなります。その人たちにJリーグを通じて親日家になってもらうというのは、外交上も大きなメリットになります。
昨年、ベトナムのスター選手、レ・コン・ビン選手がコンサドーレ札幌に期限付きで移籍しました。このとき、コンサドーレのサポーターは手製のベトナム国旗を振り、ベトナム国家をスタンドで演奏して、彼を応援しました。そのことはベトナムでは好意的に受け入れられ、札幌の認知度はベトナム国内で50%を超えたそうです。今年は甲府にイルファン選手が加入しました。イルファン選手のツイッターのフォロワーはなんと400万人。彼のツイッターで日本の良さが伝われば、多くのインドネシア国民が親日的になってくれます。
経済面でも大きなメリットがあります。山梨県はガルーダ・インドネシア航空と提携して、観光誘致を進めていますがその強力な追い風に。国レベルではなく、地方自治体や地方の企業を売り込むチャンスになるのです。外務省もこうした効果を認め、昨年、レ・コン・ビン選手をASEAN首脳会議の晩餐会に招待するなど、全面的に支援しているそうです。サッカーを通じて、スポーツ界のみならず、経済や政治外交で日本を支える動きが出ているのです。
ちなみに韓国の対外PR予算は日本の10倍の500億円規模。韓流ドラマや歌手を通じて、文化面でアジアに進出してきました。NHKは海外向けは1波しかありませんが、CNN、BBCはもとより、中国のCCTVはエリアごとに放送を分けており、CCTVはケニアで100人規模の職員を置き、その9割がアフリカ人だそうです。日本は乏しい予算、陣容で対抗しなければなりません。
しかし、金額は少ないといえども、コンテンツだけではなく、日本で活躍する人間を通じて、日本の良さを知ってもらう。さらに、外国の選手に日本で活躍してもらうことによって、日本を好きになってもらうというソフト戦略は、韓国人や中国人だけが出演するドラマや歌番組を流すよりも、よほど効果的ではないでしょうか。こうした日本のブランド発信事業が、官民挙げて行われているのを、応援していきたいと思います。というわけで、さっそくTOTOを買ってきましたwww。
すでにJリーグのサポーターは国際化しています。たとえば、中村俊輔選手を応援しに、スコットランドから駆けつけるサポーターも多いそう。さらに、今シーズンは世界的なスター、フォルラン選手に加えて、アジアからもイルファン選手が加入し、Jリーグの試合を見たいというニーズは海外でも増えています。なんと現在、Jリーグは世界121カ国で放送されているとのこと。Jリーグの試合をワクワクさせるのが目標といっていました。
さて、Jリーグは93年にスタートしてから20年が過ぎました。今では考えられませんが、日本リーグのころは、ASEAN諸国にも負けるほどで、W杯出場など夢のまた夢。しかしプロ化導入で、当初8府県10クラブだったのが、J3の創設により36都道府県51クラブまで広がりました。選手の実力も確実にアップしていき、W杯出場は当たり前に。しかし、高齢化で国内のパイが急増するとは思えないなか、海外へパイを求めるのは産業としてみれば必然といえましょう。
ここでJリーグがとった戦略は、アジア諸国に対して、日本の強みを生かそうというものでした。日本はたった20年でプロ化に成功して、実力もアップしてW杯出場が当然の国になった。このノウハウを無償でアジア諸国に提供するのです。これは、中韓にはできません。Jリーグはアジアでもっとも成功したプロリーグだから、日本のノウハウをみんな参考にしたいわけです。また、野球など他のスポーツでもできません。サッカーという世界的な人気のスポーツだからできることです。サッカーチームのオーナーはどこの国でも政財界の大物がなります。その人たちにJリーグを通じて親日家になってもらうというのは、外交上も大きなメリットになります。
昨年、ベトナムのスター選手、レ・コン・ビン選手がコンサドーレ札幌に期限付きで移籍しました。このとき、コンサドーレのサポーターは手製のベトナム国旗を振り、ベトナム国家をスタンドで演奏して、彼を応援しました。そのことはベトナムでは好意的に受け入れられ、札幌の認知度はベトナム国内で50%を超えたそうです。今年は甲府にイルファン選手が加入しました。イルファン選手のツイッターのフォロワーはなんと400万人。彼のツイッターで日本の良さが伝われば、多くのインドネシア国民が親日的になってくれます。
経済面でも大きなメリットがあります。山梨県はガルーダ・インドネシア航空と提携して、観光誘致を進めていますがその強力な追い風に。国レベルではなく、地方自治体や地方の企業を売り込むチャンスになるのです。外務省もこうした効果を認め、昨年、レ・コン・ビン選手をASEAN首脳会議の晩餐会に招待するなど、全面的に支援しているそうです。サッカーを通じて、スポーツ界のみならず、経済や政治外交で日本を支える動きが出ているのです。
ちなみに韓国の対外PR予算は日本の10倍の500億円規模。韓流ドラマや歌手を通じて、文化面でアジアに進出してきました。NHKは海外向けは1波しかありませんが、CNN、BBCはもとより、中国のCCTVはエリアごとに放送を分けており、CCTVはケニアで100人規模の職員を置き、その9割がアフリカ人だそうです。日本は乏しい予算、陣容で対抗しなければなりません。
しかし、金額は少ないといえども、コンテンツだけではなく、日本で活躍する人間を通じて、日本の良さを知ってもらう。さらに、外国の選手に日本で活躍してもらうことによって、日本を好きになってもらうというソフト戦略は、韓国人や中国人だけが出演するドラマや歌番組を流すよりも、よほど効果的ではないでしょうか。こうした日本のブランド発信事業が、官民挙げて行われているのを、応援していきたいと思います。というわけで、さっそくTOTOを買ってきましたwww。