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【投資本36】藤巻健史 著 ひとたまりのない日本

 文章は平易なのに、何が書いてあるのかさっぱり理解できませんでした。突っ込みどころ満載で、これで経済評論家から国会議員までなれてしまう日本は、幸せな国です。

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 相場の予想については、専門家でも分からないでしょうから、外していてもある程度、理解できます。この本の場合、本の趣旨が前半と後半で180度変わってしまうから、さっぱり理解できない。藤巻さんは、アベノミクス、特に金融緩和に反対で、「量的緩和を続けた場合の最大のリスクはハイパーインフレ」とのべ、終戦後の日本や第一次世界大戦後のドイツでいかに大変なのかを説明し、このままでは国民は「焼死か墜落死」すると、警鐘を鳴らします(38~41ページ)。私は量的緩和がハイパーインフレになる可能性はきわめて低いと思いますが、ハイパーインフレが国民に打撃を与えるのは事実でしょう。

 ところが、214ページは「一番可能性があるのはハイパーインフレです」としたあと、「ガラガラポンは若者にきれいな日本を引き渡すための日本リセットなのです」と、ハイパーインフレ、政府の財政破綻が、将来の日本のために良いとしているのです。え? ハイパーインフレは庶民の生活を破壊し、生活苦に落とすことになりますよ。世界中の中央銀行はハイパーインフレを起こさないために活動しているわけだし、何より藤巻さんが38ページでそのことを訴えていたではないですか。

 しかも、その論旨が不明。たとえば、シンプルな携帯電話の製造コストが5000円で、外国で40ドルで売るとすると、1ドル=80円だと、3200円しか売れないので、1800円もの赤字になる。しかし、ハイパーインフレと円の暴落で1ドル300円になれば、収入は1万2000円になるので、大儲けできると書いています(213ページ)。あの、ハイパーインフレになれば原材料費、電力代などがはねあがるから、コストが5000円のままでいられるわけがなく、むしろ石油を輸入している日本にとっては、コストがべらぼうになるというのは小学生でも分かると思うのですが、なぜ、こういうことがいえるのでしょうか。

 また、モルガンスタンレーの伝説のディーラーだということをウリにしていますが、90ページで「『日本株は割安感があるからチャンス』と思わないほうがいい」と、株を買うべきではないと断言しています。この本は2013年1月発行なのですから、まさにアベノミクスがスタートした直後で市場はものすごい盛り上がっていた時期です。もし、外資系証券日本支店長が、日本株は買うな、と命令したら、ライバル企業に惨敗していたわけです。

 逆に納得したのは、しょせん、株価はランダムウォークで、専門家よりも猿がダーツを投げたほうが当たるという格言です。藤巻さんがディーラー時代に好成績を残せたわけですが、それでいけば、何千人のディーラーのなかの1人か2人は確率的に天才的な成績を残せる訳なので、彼の好成績はもしかすると、偶然だったのかもしれないのです。藤巻さんは本書でアベノミクスをえんえん批判しています。しかも、週刊朝日連載で、この本も朝日新聞が出しているとなると、なんらかの意図があるのではと思うのは、考えすぎでしょうか。

 内容    ★
 読みやすさ ★★(文章は読みやすいが、中身が矛盾しており混乱させる)

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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