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新興国は買い? 野村セミナー

 野村證券のセミナー「新興国株式市場~過去の新興国通貨危機に学ぶ」に行ってきました。講師は同社エクイティ・マーケットストラテジストの山口正幸さん。1990年代後半の新興国通貨危機と比較しながら、まだ、調整が続く局面があるかもしれないが、経常黒字国を中心に底打ちした可能性もあり、新興国投資を検討するタイミングであるとの見方を示しました。新興国については、中国のシャドーバンキング問題や米国の金融緩和縮小による投資資金の引き上げなどから、先行きを悲観する意見が強くなっており、それらとは逆張りですね。

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 セミナーでの話をまとめると、そもそも、過去20年、新興国株式は平時では先進国を上回る一方、90年代後半の新興国通貨危機、2008年のリーマンショック、11年の欧州危機など国際的な金融危機が起きると、先進国以上に値下がりするという傾向にあります。2012年から世界的に株価が上昇傾向にある中、新興国の出遅れ感が目立っています。今後も、米国の金利が上がり新興国から資金が引き揚げられると、新興国通貨安になり、新興国も金利を上げて、景気が悪化するとの見方もあります。

 ただ、今後の成長率予想では、2013年が4.7%、14年4.9%、15年5.1%とわずかながら上昇傾向にあります。これに対して先進国は13年1・2%が14年に2.0%と急上昇。新興国に比べて、いっきに上昇したことが、株価の戻りの差につながったと考えられます。先進国は15年に2.3%と微増にとどまるため、新興国離れに歯止めがかかる可能性も。

 90年代後半の新興国の通貨危機は、タイから始まり、ASEAN、韓国、ロシア、南米と世界的に波及しました。当時、新興国の多くは経常赤字にもかかわらず、事実上のドルペッグなどの硬直的な為替制度から、通貨が過大評価され、そこをヘッジファンドなどに狙い撃ちされたのがきっかけです。各国が通貨切り下げを余儀なくされ、その結果、通貨の信認がなくなり、海外からの資金が引き揚げられ、景気が悪化して、倒産が相次ぎました。また、シンガポールのように経常黒字の国でも、周囲のASEAN諸国が通貨危機に陥ると、それに巻き込まれる連れ安もみられました。

 危機後、固定相場制を放棄し、IMFが支援するとともに、緊縮財政が強いられました。経常黒字国だったシンガポール、台湾などは早期に回復したほか、中国のように厳格な資本規制があった中国なども影響は軽微でした。しかし、経常赤字国では回復は大きく遅れ、タイは現在も株価が回復していません。

 通貨危機後、新興国は抜本的に体質を変えました。まず、経常収支はフィリピン、マレーシア、韓国などが赤字だったのが、現在黒字になっています。タイ、メキシコなども赤字額を大幅に削減しました。ただし、トルコは当時よりもはるかに赤字がひどくなっているほか、インドネシア、ブラジル、インドなども赤字の状態はあまり良くなっていません。

 それでも外貨準備高は各国とも大きく改善しています。輸入額に対するカバレッジを97年と2012年で比べると、中国が10→20ヶ月と倍増したのを筆頭に、主要な新興国はすべて改善しています。また、対外債務のうち、すぐに引き上げられる危険がある短期債務についても、なんと各国とも日本よりよい状況に(香港、シンガポールは金融センターがあるため除外)。対GDP比の政府債務も日本よりはるかにましな状況です。インフレも、主要な新興国では当時に比べたら低い水準になっています(インドのみ、当時と同水準)。

 また、通貨制度も、管理フロート制から完全フロート制に多くの国が移行しました。そのため、投機筋が介入する余地は狭まっています。こうした観点から、大規模な金融危機は発生するリスクは減っており、なかでも韓国、台湾などの経常黒字国は米国などへの輸出が増えることから、金融緩和が縮小しても大きな悪影響はなさそう。株価の指標をみても、中国の予想PERが8.3倍、韓国が9.0倍などと割安になっているところもでています。

 中国のシャドーバンキング問題については、市場はすでにリスク要因としてある程度織り込んでおり、経済成長が減速する要因になるにしても、世界的な金融危機につながるリスクは少なそう。ただ、中国の成長が減速すれば、資源国に悪影響が起きるなど、連れ安の可能性は否定できません。このほか、タイをはじめ、政治的なリスクもあります。従って、新興国が絶対に今後上向くとはいえませんが、それでも、新興国のなかでも選別されて、良いパフォーマンスのところもでてくるのではないか、というような話でした。

 ただ、新興国のクラッシュは間近だ、という専門家もおります。

 投資はあくまでも自己判断ですね。

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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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