【投資本39】アレキサンダー・エルダー著 投資苑

 投資の心理と、テクニカル分析の基礎、資金管理についての心構えを書いた本。心理のところはいいけれど、テクニカル分析は読んでいる途中で挫折しました。心理部分とテクニカル部分が矛盾しているように思えるのですが、著者の中で折り合っているのでしょうね。

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 トレーディングの鍵は心理であると書かれた序盤部分は結構、面白い。たとえば、自分自身が本当に投資に成功したいと思っているのか問い直すことは、結構重要なこと。以前、元商社マンの男性がNISAで大損したことを嘆いている話を紹介しましたが、こういう男性は、「投資に成功したい」と本気で考えていないわけですよね。そして、常に自分のトレードを反省、チェックすべきと、アルコール依存症の禁止集会のように、行うという斬新な方法を提唱しています。

 また、売買手数料や税金などのコストがパフォーマンスを悪くして、マイナス・サムになっていること、初心者にもわかりやすく書いています。そして、自称専門家を実例を挙げて、いかに当てにならないか批判しています。たとえば、5000万ドルの儲けがあったとされるW・D・ギャンについて、ギャンの息子にインタビューして、トレーディングだけでは家族を養えないので、本を書いて生計を立てていた、との言葉を引き出しています。ギャンについては、現在の日本でも信奉者が多いけれど、マーケットの魔術師と呼ばれる人の大半もこの程度なのです。

 ところがテクニカルについて、著者は、市場参加者の心理の分析として、無条件に信奉しています。でも、著者自身が書いているように、ロールシャッハ法のようで、同じチャートを見ても、見る人の心理によって、全然違う結果が引き出されるわけです。たとえば158ぺージに、トレンドラインによる買いのシグナルの説明がありましたが、なぜ、こういうトレンドラインを引けるかというのが後知恵としか思えません。

 オシレーター指標を含めて詳しく書いていますが、そもそも、こうしたものはデイトレードなど短期投資で多用されるものであり、前半に書いてある、コストがトレーダーの成績を押し下げることを考えれば、仮に本当にテクニカルが当たったとしても、個人投資家にとって、大きな利益にならない気がします。長期投資家にとっては、後半は参考程度でいいのは。

 内容    ★★★
 読みやすさ ★★★
 図書館 

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投資苑は読んだことがありませんが

実は毎記事を読んでいます。

今回は、マーケットの魔術師シリーズのファンとして少し気になったのでコメントをさせていただきました。
>マーケットの魔術師と呼ばれる人の大半もこの程度なのです
とありますが、ギャンはマーケットの魔術師シリーズの本には登場しておりません。
そして、マーケットの魔術師に出てきているトレーダーの「大半は」9.11の暴落、ネットバブルの崩壊、リーマンショックを乗り越えて利益を出し続けており、セミナーで食っている人は少数です。(投資集団タートルズを辞めさせられた人達はセミナーとかで食ってますけどね。)
そこの事実認識だけは間違えて欲しくないと思います。

Re: 投資苑は読んだことがありませんが

大樹の森さんコメントありがとうございます。

ギャンは確かにマーケットの魔術師シリーズに掲載されていませんでしたね。
誤解を招く表現なので、そこを手直ししました。
「マーケットの魔術師」に取り上げられたジム・ロジャーズ、ラリー・ウィリアムズをはじめ
多くの著名なトレーダーは今も現役で活躍されています。
以前、このシリーズは書評でも取り上げています
http://yumemirutosan.blog.fc2.com/blog-entry-537.html

総じて言えば、自分にあったトレードの形を見つけて、心理にまどわされずいくというのが
最大公約数的な勝者になりうるということでしょうか。
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Author:夢見る父さん
40過ぎの窓際サラリーマン。数学と英語は大の苦手だけど、コツコツ投資頑張ります

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