全国のホームレスが5年で半分に
借金などで生活が破綻してホームレスになってしまう、というのはドラマや映画などでよく見ます。若い世代の貧困を描いた映画「東京難民」でも、主人公は、ホームレスになってしまいました。ところが、そのホームレス、全国的に減っているのに気づいていますか?
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厚生労働省の調査によると、全国のホームレスの数は今年1月現在、7508人。これは自治体が巡視して目視した数であり、正確な数ではありませんが、毎年同じ調査を行っているので傾向はわかります。内訳は男性が6929人、女性が266人、不明313人。リーマンショック後の2009年1月の調査では14554人でしたから、5年間で半減したことになります。
国はホームレスに対する支援策として、2002年に「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」を策定。10年の時限立法だったのが2012年にさらに5年延長しています。ホームレスの自立の支援等について就業の機会や住宅を確保することを重視している一方、医療の提供などを行っています。具体的には、自治体による一定期間入所して生活・職業相談などを行う自立支援センター、緊急的な一時宿泊所などの設置です。こうした施策や民間の支援団体の活動などもあり、ホームレスの数は減少しているとみられます。2010年以降、一貫して数は減ってきています。
都道府県別にみると、もっともホームレスが多いのが大阪府で1786人、ついで東京都が1719人、神奈川県1277人など。奈良、島根は0でした。人口からみれば東京の3分の2しかいない大阪府のほうが多いというのも不思議ですね。
同省が2012年に調査をしたところ、ホームレスの平均年齢は59.3歳、70歳以上も12.9%いる一方、39歳以下の若年層も3.7%いました。10年以上路上生活をしている人が26%に上る一方、1年未満も20.2%います。ホームレスになった理由は「仕事が減った」34%、「倒産・失業」27.1%、「病気、けがや高齢で仕事ができなくなった」19.8%となっており、仕事が増えれば、ホームレスも少なくなることが分かります。現在、アベノミクスの影響で、建設業、飲食業などは人手不足が問題となっています。ひとりで多くの方が定職につくことができる世の中になってきているのではないでしょうか。