アメリカはバブルなのか
NYダウが史上最高値を更新するなか、アメリカの株価はバブルだという見方もでてきました。特に、CNET JAPANに掲載されたナスダックなどIT株は2000年ごろのITバブルの再現だという意見には一考の価値があります。
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たとえばツイッターは誕生してから7年間1円も利益を計上しておらず、2014年1~3月期はなんと1億3000万ドルの純損失なのです。また、写真共有サイトのピンタレストは企業価値は38億ドルなのに、売り上げを1円も上げていないのです。
いやいや、「ソーシャルメディアには多くのユーザーがいて、これからの時代を変える」とか、「フリーミアムモデルだから、目先の売り上げは関係ない」といった意見もあるでしょう。しかし、ベテラン投資家からすれば、2000年ごろに「ページビュー数こそがネット企業の価値を決める」とか、「IT技術で世界は変わったニューエコノミーの時代」といったまことしやかな説が流れたのを思い出すのではないでしょうか。
ちなみに、日本でもおなじみのアマゾンのPERは500倍を超えています。アマゾンのようなIT企業のなかで歴史ある企業ですらそうなのですから、雨後の竹の子のごとく生えているIT企業に、投資家が飛びついて株価を押し上げている姿はちょっと異様かもしれません。2013年にIT企業26社がIPOを行ったが、これは2000年に次ぐ数字だそう。
もちろん、失業率の改善など米国の指標は順調です。しかし、金融緩和が完全に終了し、金利が上昇したらどうなるのか。今回のアメリカの株高には、金融緩和であまったカネが市場に流れ込んでいる側面が大きいのですから。
そうなった場合、投資家はどうするのか。市場に敏感に反応して利益確定したり、空売りするというのが正解なのでしょうけど、だれも暴落するタイミングというのはわかりません。長期投資家の間でも、バイアンドホールドよりも、タイミングをみて売り払うべきという意見もありますが、かつてのITバブルも、バブルだバブルだといわれながら、「根拠なき熱狂」とグリーンスパンFRB議長が指摘してから破裂するまでは5年ぐらいかかりました。すぐに売り払っていれば、大きな利益を逃していたのです。そう考えると、自分としてはバイアンドホールドとリバランスで対応するしかないかな、という気がします。